ダイヤモンド社のビジネス情報サイト

鴻海の7─9月期は8.6%減益、シャープの損失計上響く

2016年11月12日

[香港 11日 ロイター] - 台湾の鴻海精密工業<2317.TW> が11日発表した2016年7-9月期(第3・四半期)決算は、純利益が前年同期比で8.6%減の346億台湾ドル(約11億米ドル)で、4四半期連続の減益となった。今年8月に買収したシャープ<6753.T>による損失計上が響いた。

ロイターのスターマイン調査が集計した10人のアナリストの純利益予想の平均である333億台湾ドルは上回った。

ロイターの計算では、電子機器の受託生産(EMS)で世界最大手の鴻海の前年同期の純利益は379億台湾ドルだった。

フォックスコンの名称でも知られる鴻海は、米IT大手アップル<AAPL.O>を最大の顧客としており、その業績はアップルの先行きを示すとして市場から注視されている。

鴻海は8月にシャープの株式の3分の2を約37億ドルで買収しており、7─9月期はシャープの業績を反映する初めての決算となる。シャープは7─9月期に179億円の純損失を計上していた。

シャープは来年3月に終了する2016年度の下期までには営業黒字に復帰できるとしている。しかし、マスターリンク・セキュリティーズ・インベストメントのHsieh Ming-hsiu氏をはじめとするアナリストは、鴻海はシャープが計上するコストや損失を当面の間、吸収せざるを得ないだろうと予測する。

そうした中でも、鴻海はアップルの中心的な組み立て請負業者として、スマートフォン「iPhone(アイフォーン)7」や「アイフォーン7プラス」が9月に新たに市場投入されたことによる恩恵を受けた。

アップルはアイフォーンの売り上げが今年に入って3四半期連続で減少したことを明らかにしているが、アナリストらはアイフォーンの出荷が増えるにつれて、鴻海の10-12月期の収益は前四半期と比べて増加するだろうとみている。

アップルの主要なライバルである韓国のサムスン電子<005930.KS>がバッテリー発火問題で、スマートフォン「ギャラクシー・ノート7」を回収したことも、鴻海にとっては追い風となり得る。サムスンの「ギャラクシー・ノート」シリーズは年間2000万台を売り上げるが、アップルは10-12月期にそのうちの200万ー300万台程度を奪い取れるかもしれないとするアナリストもいる。

鴻海は業績の開示日を公表せず、見通しや収益に関して投資家向け説明会も開催しないが、台湾で義務付けられていることから、毎月の売上高を開示している。先月発表した7-9月期の売上高は1兆0740億台湾ドルで、前年同期の1兆0660億台湾ドルから、ほぼ横ばいだった。

スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR


ロイター発 新着ニュース

ロイター提供、日本と世界の最新ニュースをお届けします。

「ロイター発 新着ニュース」

⇒バックナンバー一覧