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トランプ氏勝利への市場反応、米FRB注視必要=理事

2016年11月16日

[ワシントン 15日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のタルーロ理事は、連邦準備理事会(FRB)はトランプ氏の大統領選勝利に対する市場の反応を注視する必要があるが、経済がどのような反応を見せるか明確になるまで政策軌道を変更する必要はないとの認識を示した。

米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)の最高経営責任者(CEO)カウンシルイベントで述べた。

足元の債券利回り上昇や金融市場の小幅な引き締まりは「成長加速や支出拡大、インフレ上昇という見通し」を幾分反映しているとし、財政政策の変化など、実際にどのような状況になるか動向を見守る考えを示した。

理事は最近の賃金の伸びや他のデータは、FRBがすでに数カ月前とは異なる状況にあることを示しており、適切な利上げペースをめぐる議論に再び焦点が集まったと指摘。財政政策の急激な変更は、一段の再評価を促す可能性があるとした。

 「われわれは必要以上に強くブレーキをかけたくない。だが財政政策は重要な検討材料の1つ」とし、次期政権と議会の決定を見極める考えを示した。

共和党のトランプ次期政権下で、FRBは大きな変化に直面する可能性がある。上下両院の過半数を握る共和党は、FRBへの監視強化を目指しているが、FRBはこれに対し、中銀の独立性を脅かすとして反対の立場だ。

だがトランプ次期大統領はFRB理事の人事を通じて、勢力図に影響を与えるかもしれない。理事7人のうち、2人が空席となっているほか、2018年に任期満了を迎えるイエレン、フィッシャー正・副議長の交代も可能性だ。

パウエル、ブレイナードの両理事は、大統領選でトランプ氏に敗れた民主党のヒラリー・クリントン氏を支持していたが、トランプ次期政権下では任期を迎えない。

タルーロ理事の任期は2022年までだが、これまで金融規制の強化を中心となって進めてきたタルーロ氏は別の圧力にさらされる恐れもある。現行法ではホワイトハウスが空席ポストを利用し「監督副議長」を任命し、タルーロ氏の役割を事実上、奪うことも可能だ。

タルーロ氏はこの件をめぐる質問に対してはコメントを控えながらも、次期政権と議会は金融規制の緩和を検討する上で、「金融危機以降、なぜ金融規制が強化されたか、その理由に留意する必要がある」と述べた。

*内容を追加して再送します。

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