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初の指値オペで金利低下、応札ゼロでも日銀の「意図」汲む

ロイター
2016年11月17日
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11月17日、日本国債の金利が急低下した。日銀が固定金利で無制限に国債を買い入れる「指値オペ」を初めて通告。応札はゼロだったが、市場は金利上昇抑制という日銀の「意図」を受け止め、生保や年金勢、地銀などの押し目買いが超長期ゾーンを中心に入ったとみられている。写真は日銀、9月撮影(2016年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 17日 ロイター] - 日本国債の金利が急低下した。日銀が17日、固定金利で無制限に国債を買い入れる「指値オペ」を初めて通告。買い入れ利回りが市場実勢を大きく上回ったオファーであったために、応札はゼロだったが、市場は金利上昇抑制という日銀の「意図」を受け止め、生保や年金勢、地銀などの押し目買いが超長期ゾーンを中心に入ったとみられている。

意表突かれた初のオペ

 市場に警戒感が広がり始めていた矢先だった。17日の円債市場では、国債先物中心限月12月限は寄り直後に一時150円28銭と中心限月で1月29日以来約10ヵ月ぶりの水準に下落。同日実施される20年国債の入札にも慎重な見方が広がり始めていた。

 そうしたなか、午前10時10分、日銀は「指値オペ」を通告した。「指値オペ」は日銀が適当と判断するイールドカーブから離れた水準に金利が動いたときに、日銀が指定する利回りで国債を無制限に買う措置。9月に国債買い入れの目安として短期金利をマイナス0.1%、長期(10年債)金利をゼロ%程度で維持する「イールドカーブ・コントロール」政策を決めた際に導入された。

 前日まで日本国債の金利は大きく上昇。特に上昇が著しかったのは中期債だ。5年債利回りはマイナス0.040%、2年債利回りはマイナス0.095%と、日銀が当座預金残高の政策金利残高に適用しているマイナス0.1%をともに上回り、金利水準だけでいえばマイナス金利深掘りの可能性が消滅する水準まで切り上がっていた。

 オペ通告を受け、2年債利回りは一時同4bp低いマイナス0.150%、5年債利回りは一時同4bp低いマイナス0.100%に低下した。指値オペは「非常に強力な手段」(邦銀)とされる。市場では実施されるにしても、もう少し金利が上昇してからとの見方も多く、意表を突かれる初のオペ実施となった。

日銀の金利上昇抑制姿勢を受け止め

 今回の指値オペの対象は2年債と5年債。買い入れ利回りは2年370回債がマイナス0.090%、5年129回債がマイナス0.040%に設定された。買い入れ利回りが市場実勢を大きく上回ったオファーであったために、応札はゼロだったが、市場は日銀の金利をもう上げさせないという「意図」と受け取り、市場での国債に幅広い買いを入れた。

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