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日銀の指し値オペ、米金利の上昇継続時に試される対応力

ロイター
2016年11月18日
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11月17日、日銀は、市場の意表を衝いて「指し値オペ」を初めて実施した。米国債利回りの急上昇の影響が日本国債にも波及。日銀が貸出との関連で重視している2─5年ゾーンの金利が目立って上昇したためだ。写真は日銀の看板、2014年1月撮影(2016年 ロイター/Yuya Shino)

[東京 17日 ロイター] - 日銀は17日、市場の意表を衝いて「指し値オペ」を初めて実施した。米国債利回りの急上昇の影響が日本国債にも波及。日銀が貸出との関連で重視している2─5年ゾーンの金利が目立って上昇したためだ。

 最適な金利の形状をより具体的に示したと言え、今後は超長期ゾーンでも同様の対応をするのか注目される。ただ、米金利上昇圧力が強まった場合、果たして抑え込めるのか、「未知との遭遇」で日銀の対応力が試される。

意表突いた時期と対象ゾーン

 トランプ氏の米大統領選での当選が決まった9日(日本時間)以降、米金利の急上昇を受け、2年国債、5年国債の利回り上昇幅は、ともに10ベーシスポイントを超えた。

 日銀内では、最近まで「現段階で指し値オペの議論はない」(日銀関係者)との声が出ていたが、急激な中短期ゾーンの金利上昇を放置すれば、長期金利の上昇圧力も高まり、日銀が採用したイールドカーブコントロール(YCC)の運用に支障が出かねないとの懸念が、急速に高まったもようだ。

 また、銀行勢の貸出水準に大きな影響を与える中短期ゾーンの大幅上昇は、貸出への悪影響も招きかねないとの警戒感もあったもよう。

 金融調節担当を担当する金融市場局は、今回の指値オペについて「このところの中短期金利の急激な上昇に対応し、調節方針と整合的なイールドカーブ形成のため実施した」(同局関係者)と述べた。

 今回の指し値オペの結果、市場では「2年でマイナス0.09%、5年でマイナス0.04%が当面のソフト・ターゲットとして加わった」(外資系証券)との見方が浮上。より具体的なイールドカーブ形成のイメージが出来上がった。

 日銀としても、YCCの円滑な運営のため、日銀が適切と考えるイールドカーブの一定水準を市場に意識させる狙いもあったとみられる。

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