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ユニバーサル、二審も敗訴 対ロイター訴訟

2016年11月18日

[東京 18日 ロイター] - ユニバーサルエンターテインメント <6425.T>から多額の資金が流出したと報じたロイターの記事で名誉を傷つけられたとして、ユニバーサルがトムソン・ロイター<TRI.N><TRI.TO>に計2億円の損害賠償や記事の削除などを求めていた裁判の控訴審判決で、東京高等裁判所(第4民事部、豊澤佳弘裁判長)は17日、ユニバーサルの訴えをすべて棄却するよう命じた東京地裁の判決を支持し、同社の控訴を棄却した。

同裁判長は判決で、ロイターの記事中には、「賄賂」などの言葉は用いておらず、ユニバーサルからフィリピンへの資金提供についても、不正資金を供与したなどの記載もないと指摘。「飽くまでも調査・捜査が行なわれているという事実を報じる形」をとったとし、ロイターで取材、執筆を担当した者の「信用性を是認することができる」との判断を示した。ユニバーサルの主張は「いずれも理由がない」と同社の訴えを棄却した。

ロイターは2012年11月、フィリピン娯楽賭博公社(PAGCOR)のヘニュイーノ会長(当時)の側近だったコンサルタント、ロドルフォ・ソリアーノ氏の関連会社などに、ユニバーサルの関連会社から総額4000万ドルが流出していたと報じた。

資金が支払われた時期は、マニラ湾沿岸で計画していた巨大カジノをめぐり、ユニバーサルがフィリピン政府に外資規制の緩和などを要望していた時期と重なっていた。

報道を受けてユニバーサルと筆頭株主の岡田ホールディングス合同会社は、トムソン・ロイターと記者、編集者に対し12年12月、東京地裁に合計で2億円の損害賠償などを求める訴訟を起こした。地裁は15年11月、ユニバーサルの訴えを棄却する判決を下していた。

今回の判決について、ロイターはユニバーサルに公式コメントを求めるため電子メールを送付したが、回答は得られていない。

ロイターの広報担当者は「高裁判断でもわれわれの報道の正確性、公正性が確認され嬉しく思う」とコメントした。

(江本恵美  編集:北松克朗)

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