<OUTPUTS>

5.面白いアイデアを追わない(Start from OBJECTIVE & GOAL)

:インプットの大半は、目に見えるキャンペーンアイデアです。マーケティングもビジネスもOGSM(目的=Objective、目標=Goal、戦略=Strategy、戦術=Measures、測定=Measurement)の順に考えてください。アイデアは戦術でしかないと心得て、常に目的・目標に立ち返ります。

6.あれもこれも、やろうとしない(Focus on BIG Things!)

:要は「効くであろう」ところに資源を突っ込んでください。ヒト・モノ・カネのほか情報、時間、知的財産などリソースは有限です。でも数的有利は勝利を保証しませんから、広告料や営業の人数が仮に少なくても勝てるチャンスはあるわけです。マーケティングも「効く(であろう)ところ」に賭けてください。広告代理店が提案してくる360度マーケティングに騙されてはいけない(笑)。一撃必殺です。

7.「堅実」に積み上げようとしない(DIFFERENTIATE, or Die=Go Extream)

:一般に、あれでいくら、これでいくら、全部成功して目標達成!という積み上げ型の堅実な計画を立てがちです。確かに、マネジメントに計画を提案するときは、積み上げ式の説明が必要かもしれません。でも天才イチローでも3割しか打てないのに、我々の立てた計画が全部うまくいくわけがありません。なので、施策の半分くらい失敗しても目標数値をを達成できるように、大きく成功できそうなところに賭けてください。

トップマーケッターになるために<br />絶対にやってはいけない12のこと「消費者の心に留まらないようなものは何もしていないのと同じ。お金のムダ」と足立さん

 一般向けのマーケティング策で、消費者の心に留まらないようなものは、何もしていないのと同じです。お金のムダ。というのも、1人が1日に接触する広告メッセージは4000回にのぼるといいますから、そのなかで、面白い、悲しい、驚いたといった感情を呼び起こし、心の琴線に触れないと、消費者の心には全然残りません。たとえば、マクドナルドの「マックチョコポテト」のテレビCMでは、「絶対においしくない!」というフレーズが出てきました。食べ物のCMでは「おいしくない」と明言するのは日本で初めてかも、と広告代理店にも驚かれましたが、これはサプライズを演出したものです。

8.目の前の仕事にだけ集中しない(Spend Your 20% to STRUCTUAL Changes)

:みなさん目の前の仕事に忙しいので、どうしても自転車操業になりがちです。マクドナルドでも毎月新製品があるので、マーケティングも目の前の仕事に追われがちです。

 でも、マーケッターは経営者でもありますから、単に日々の仕事に追われるだけでなく、自分の成功が継続するような「仕組み」を作らないといけません。仕事に充てる時間全体の“約2割”を仕組み化に使ってください。たとえばマクドナルドでは、今までのように期間限定商品の販促だけで売上を上げるのでなく、「ポケモンGO」のように、提携などにより継続的に顧客ベースを拡大することで、売上を拡大する方策を実施し始めました。仕組みは役職に関係なくだれにでもできますから、是非みなさん考えてみてください。

(続く、「ATTITUDE」に関する9~12は次回12月2日公開記事で紹介します!)