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スイス中銀の介入姿勢、市場ではフラン高容認に変化との見方も

2016年11月22日

[チューリヒ 21日 ロイター] - スイスフランがスイス国立銀行(中銀)による介入にもかかわらず年初から上昇していることに関し、エコノミストらは中銀がフラン高容認に傾きつつある可能性を指摘している。

今月8日の米大統領選でのトランプ氏の勝利を受けてフランが対ユーロで1.07フランまで上昇したことや中銀政策委員の先週の発言は、中銀がフラン高を容認しているとの観測を強める材料となった。

中銀はスイスフラン相場が「著しく過大評価」された場合は為替介入とマイナス金利が引き続き主要な対抗策になるとの立場を崩していない。

ただ、中銀のデウェット・モーザー代理政策委員は先週、為替介入に限界があることを示唆しており、一部のエコノミストは発言に微妙な変化が表れていると指摘している。

モーザー氏は、「われわれは責務遂行のために市場での『役目』を果たしているが、最終的に相場を見つける機能は需要と供給の力関係に委ねられている」と語った。

コメルツバンクの為替専門家は、「この発言は注目に値する」と指摘。「中銀は介入を縮小しているようだ」と述べた。

クレディ・スイスのアナリストらは、中銀が来年は今年よりも介入を控えると予想する。調査ノートで「投資家と企業は、現在の金融政策がフラン高からの保護について明示も暗示もしていないことに留意するべきだ」と指摘した。

スイス経済の力強い成長やインフレ率の緩やかな上昇、米財務省が為替報告書でスイスを新たに「監視対象」リストに加えたことは、今後金融政策に影響を与え得る要因だとしている。

スイスの経済成長率は今年1.5%と、昨年の0.8%から加速すると見込まれている。

ただ、中銀はフラン相場を完全に市場原理に委ねることはないとみられている。UBSのアナリストは「現在の状況下で中銀が介入の即時終了を示唆するとは思わない」と述べた。

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