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英国、ブレグジットで借入額引き上げ 成長見通しは下方修正

2016年11月24日

[ロンドン 23日 ロイター] - ハモンド英財務相は、欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)決定後初となる財政見通しを発表し、景気減速に伴い、向こう5年の借り入れ予定額を国民投票前の予想から1220億ポンド引き上げた。

これに伴い、公的セクターの純債務は2017/18年度に国内総生産(GDP)比90.2%でピークに達すると見込む。

また政府が2020年からGDP比1.0─1.2%相当の経済インフラ投資を行うとし、現在の0.8%から規模を拡大する意向を示した。

鉄道や通信、住宅関連のインフラに5年間で230億ポンド(約286億ドル)を投資するとし、そのための基金を創設する考えを示した。

英予算責任局(OBR)は2017年の英GDP伸び率見通しを1.4%と、3月時点の予想2.2%から下方修正。2018年についても2.1%から1.7%に引き下げた。

ハモンド財務相はOBRの分析として、離脱後の対EU通商関係をめぐる不透明感が今後数年に成長率を2.4%ポイント押し下げる可能性があると述べた。

また、最近まで財政黒字化の目標期限とされてきた2019/20年度に、英国は220億ポンド近い財政赤字を抱える見通しとした。

ハモンド財務相は議会で「首相とともに、できる限り早期の財政均衡達成に引き続き注力する一方、目先は景気支援に向け十分な柔軟性を確保したい」と述べた。

政府の借り入れ必要額の増加に伴い、英債務管理庁(DMO)は2016/17年度の国債発行額を150億ポンド(186億ドル)引き上げる方針を示した。

今年度の政府の買い入れ必要額はネットで1521億ポンドと、従来から206億ポンド上振れした。

このうち150億ポンドを国債発行でまかなう。これは英プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)の予想30億ポンドを大きく上回った。

これを受けて英長期債には売りが膨らみ、10年債利回りは11ベーシスポイント(bp)上昇の1.47%をつけた。

ポンドは国債利回りの上昇に合わせ、対ユーロで急伸。1%高の84.83ペンスと、9月半ば以来の高値をつけた。

バンク・オブ・モントリールのストラテジスト、スティーブン・ガロ氏は「仮に緊縮的な財政方針ならポンドは急落していただろう」と指摘。

 「対ドル相場はドル高の状況次第だが、ユーロに対してはアウトパフォームしている。英米政府は成長支援に向けた財政緩和を進める一方、ユーロ圏にはほとんど財政政策の余地がない」と述べた。

*内容を追加して再送します。

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