会議の時間短縮や議論の活性化を望む声は、潜在的に高まっているという。そんな会議の質の改善を提唱するバルコは、あらゆるデバイスのデスクトップ画面と音声をその場ですぐシェアできるワイヤレス・プレゼンテーション・システム「ClickShare(クリックシェア)」を開発。“短時間で活発な議論が生まれる効率の良い会議”への変革に一石を投じている。 

ストレス源でしかない
会議は何が問題なのか

sasanoバルコ
笹野真男
コラボレーション事業部 部長

 開始30分前に会議室に入り、プロジェクターの電源を入れて発表者用のパソコンをつなぐ。だが、解像度の調整がうまくいかない。

 原因が解明できず、結局、予定時間を大幅に過ぎてようやく会議が始まった。こんな調子では参加者にストレスがたまって会議どころではない――。

 顧客の嗜好が多様化する今日、ワークフローは増加の一途だ。必然的に会議の回数も増え、かつ長時間化して社員一人一人の負担も大きくなっている。

 短時間集中型の会議を望む人は多いだろう。会議に非効率を招く要因はそれだけではない。ほとんどの企業で、参加者に印刷した資料が配られているが、ここに大きな問題がある。

「会議の開始と同時に資料を配ってしまうと、発表者の話したいことが最初から分かってしまうので、出席する人たちが議論に集中しなくなるのです」と、バルココラボレーション事業部の笹野真男部長は指摘する。

 結局議論が進まず、意見も出ないなどの非効率が生じるのだ。