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三菱重と英防衛大手BAE、米陸軍向け戦闘車の開発で協業=関係者

2016年11月25日

[東京 25日 ロイター] - 三菱重工業 <7011.T>と英防衛大手BAE <BAES.L>が、米陸軍の戦闘車両の開発で協業を検討していることが明らかになった。BAEは米陸軍の現行車両を改良、三菱重はサスペンションを新規開発してBAEに供給する。実現すれば、日本企業が自衛隊向け以外の武器開発に携わる初のケースとなる。

米陸軍は、歩兵を輸送する戦闘車両「ブラッドレー」の世代交代を計画中。配備から40年近くたっており、BAEと米防衛大手ゼネラル・ダイナミクス <GD.N>にそれぞれ後継車の提案を求めている。

ブラッドレーの製造元であるBAEは現行車両の改良を提案する方針で、日米両国の複数の関係者によると、このうちサスペンションの新規開発を三菱重に依頼した。サスペンションは走行の安定に重要な部品。三菱重は自衛隊向け戦車などの開発を通じて技術を蓄積してきた。

BAEは10月初旬、米ワシントンで開かれた防衛装備品の展示会で改良型ブラッドレーの試作車両と、三菱重のサスペンションの試作品を展示した。米陸軍はBAEとゼネラル・ダイナミクスから11月中にも提案を受けた上で、後継車を決定する。

 武器輸出が禁じられてきた日本の防衛産業は、自衛隊とだけ取引をしてきた。一定条件を満たせば輸出を許可する「防衛装備移転三原則」を2014年に導入して以降も、外国軍専用の装備開発や輸出に携わった例はなかった。

米軍は武器の輸出規制を緩和した日本から積極的に技術を取り入れたい考えで、今回の案件が実現すればその先駆けとなる。

BAEの広報担当はロイターの取材に対し、ワシントンで展示したサスペンションは「まだ初期段階の試作品」と回答。三菱重のコメントは現時点で得られていない。

(久保信博 ティム・ケリー)

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