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美人のもと

焼香

西村ヤスロウ [広告プランナー]
【第91回】 2011年1月31日
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 美人の指先はきれいだ。爪をきれいに仕上げているとかという話ではなく、指の先の汚れがなく、清潔感がある。

 こまめに手洗いし、清潔な状態を保とうとする。指先を大切にしているのがわかる。丁寧にしっかりと洗っている。生活していると、手は汚れやすい。指先だって、すぐ汚れてしまう。だからこそ、気を使う。

 美人がおしぼりを使うのを見ていると、やはり、指先を大切にしているのがわかる。いたわるように拭いている。そういうしぐさも美しい。指をいたわるときに「美人のもと」は増えていくのだろうか。

 こういう行為にはかなりの個人差がある。適当に洗っているのだろうなと思える人がいる。ボールペンで書いてしまった線がずっと残っていたり、湿度が高そうだったり。

 実は指を見なくても、指の汚れを想像できる人がいる。それは指から粉を撒き散らす人だ。

 焼香をしているような指の動きを頻繁にする人だ。周辺を見渡してほしい。そういう人は意外と多く「美人のもと」が減っているように見えることが多い。

 仏様の前でお香を焚く。一般的には日常的な行為ではない。お葬式や法事など特別なときに行うことだろう。

 しかしあの抹香をパラパラと落とすようなことを日常的にやる人が結構いるのだ。何かが手についたら、すぐに焼香のように親指、人差し指、中指をシュルシュルこすり合わせて、そのあたりに落とす。

 カラダのどこかを掻いては焼香、汚いものに触れたと思ったら焼香、何がついたかわからないとすぐ焼香、ヌルッと感じても焼香。すぐにシュルシュル。指紋がなくなるぞ。

 よく見かけるのはスナック菓子などを食べている時に、塩などが手についたとき。いちいち焼香して白い粉を撒き散らす。素敵なバーでナッツを食べてもやっぱり。鼻くそも撒き散らしているのではないだろうかと思えてしまう。

 シュルシュルする前にきれいにしよう。拭くものがあればそれでいいだけの話だ。そしていつも指をいたわっている。指先から美人をつくる。


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西村ヤスロウ [広告プランナー]

1962年生まれ。プランナー。趣味は人間観察。著書に『Are You Yellow Monkey?』『しぐさの解読 彼女はなぜフグになるのか』などがある。


美人のもと

『経』に好評連載中の西村ヤスロウ氏によるエッセイ。「美人のもと」とは、女性なら誰しも持っているもの、「美人のもと」を磨き続けるためのコツを解き明かす。

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