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ブレア元英首相「国民の判断でブレグジット中止も」

2016年11月26日

[ロンドン 25日 ロイター] - 英国のブレア元首相は、英ニュー・ステーツマン誌のインタビューに応じ、不利益が利益を上回るならば英国の欧州連合(EU)離脱を中止することは可能だとの見方を示した。

 「離脱による利益と不利益、コストと恩恵の分析をした上で見合わないと英国民が判断するならば、それは止められる」と述べた。

ブレグジットを決めた6月23日の英国民投票は、離脱支持が1740万票で51.9%、残留支持が1610万票で48.1%だった。

残留支持派のブレア氏は、ブレグジットを「相手の家を見る前に家の交換に合意するようなもの」と表現し、EUの単一市場へのアクセスが、ブレグジットの意味を定義すると述べた。

ただ、ブレア氏は「ちなみに(離脱が)止められると言っているのであって、止まると言っているわけではない。それが何を意味するかを見極めるまでは、どうやって判断するというのだと言っているだけだ」とも述べた。

英国の政治家の大半は、国民投票の結果を踏まえて、英国はEUから離脱すべきだとしている。しかし、EUの首脳の中には、英国がブレグジットを再考するのではないかとの期待を公言する向きもいる。

英国のメイ首相は「ブレグジットは英国の離脱という意味だ」と繰り返し、離脱の正式手続きを来年の3月末までに開始する意向を示しているが、一方で、離脱には議会の承認が必要とする司法判断が出ていることも強調している。

ブレア氏はメイ首相について「彼女はとても確かで思慮深い人物だが、ブレグジットを進めようとしている。彼女としては、それを推進しなければならないのだ」と述べ「そうでなければ、彼女は強い力を持つ右翼系メディアの支持を失ってしまう。そうなれば保守党は再び分裂の危機に立つことになる」とした。

1997年から2007年まで英首相を務めたブレア氏は当時のブッシュ米大統領のイラク侵攻を支持し、15万人に及ぶイラク市民と179名の英兵士が命を落とした戦争を正当化したことで、英国民には不人気だ。ブレア氏は、敵対勢力の存在を英政界に復帰する計画はないと述べた。

ブレグジットを巡っては、EU残留を支持してきたメージャー元首相もEU離脱は「多数派の暴政」によって牛耳られるべきでないと発言した。英タイムズ紙が報じた。

メージャー氏は、英国がEUの完全なメンバーでなくなることはしかたがないとしても「人類史上、最も豊かな市場」であるEUとはできる限り密接な関係を保つような取り決めを希望するとした。また、「残留に投票した48%の国民に今後についての発言権はないとの主張も耳にするが、それは受け入れ難い」とも強調。2回目の国民投票も「十分にあり得る」とした。

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