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アングル:外国人の豪不動産投資が再び活発化、バブル懸念も

2016年11月26日

[シドニー 25日 ロイター] - オーストラリアの不動産に対する中国などの外国人の投資は、いったん弱まったものの再び活発化してきた。このため規制当局者の間では、住宅バブルへの懸念が広がっている。

オーストラリア準備銀行(中央銀行、RBA)は、集合住宅セクターの熱気は政策金利が過去最低水準にある中で金融安定にとって重大なリスクになりかねないと不安を表明した。

不動産会社ナイト・フランクの調査では、シドニーの観光名所の1つであるハーバーブリッジが見えるマンションの価格は今や、パリのエッフェル塔を眺められる物件や、マイアミビーチの物件よりも高くなった。

メルボルンの不動産会社幹部は「成都や深センといった中国の中級都市からも不動産購入にやってくる姿が見られる。大半の住宅や土地は現金で買われている」と話した。

オーストラリアの銀行は今年序盤、信用リスクの高まりを理由に外国人の不動産投資向け融資を絞り込んだため、一時は投資需要が鳴りを潜めた。だが中国の海外不動産投資ポータル最大手の居外(juwai)によると、物件購入の問い合わせは6月が12%増だったが、7─月期には34%増と盛り返している。

金融関係者や不動産取引業者の話では、アジアの投資家はより安い物件を対象とするなど新たな投資先を見つけている。資金調達の面でもオーストラリアの銀行に代わって外資系銀行や個人の富裕層に頼るようになっているという。

例えば規制当局への届出書類からは、ユナイテッド・オーバーシーズ銀行<UOBH.SI>やHSBC<HSBA.L>などがこうした投資向けの融資に乗り出したことがうかがえる。

シドニーの企業アドバイザー、チャリス・キャピタルは今月、アジアの民間投資家からオーストラリアの不動産に関する1億豪ドル(7400万米ドル)の投資マンデートを獲得した。

コアロジックによると、シドニーの住宅価格の中央値は過去1年間で10.6%跳ね上がって80万豪ドルになった。

RBAは外国人向け融資基準厳格化と物件の供給増によって市場の過熱が抑えられると期待していたが、こうした住宅価格高騰で心配が再燃している。

香港を拠点とするヘッジファンド運営会社アプト・キャピタル・マネジメントのストラテジスト、エイミー・レイノルズ氏は「オーストラリアは依然としてかなりバブルの領域にあると間違いなく言える」と語り、住宅価格は最大で15%の調整に見舞われてもおかしくないとみている。

レイノルズ氏は「ソフトランディングにこぎ着ける方法は見当たらない。バブルがはじければ、センチメントが変化して事態は急速に動くだろう」と話した。

(Swati Pandey、Jonathan Barrett記者)

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