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マイノリティに不人気のトランプ氏、米国の分断深めるか

ロイター
2016年11月28日
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11月23日、米大統領選に勝利したドナルド・トランプ氏に対する黒人やヒスパニック層の支持は、少なくとも過去40年間の大統領のなかで最も低くなっており、すでに人種や政治対立による事件の増加を引き起こしている米国での深刻な分断を露呈している。写真は20日、シアトルでトランプ氏に対する抗議デモを行う人々(2016年 ロイター/David Ryder)

[23日 ロイター] - 米大統領選に勝利したドナルド・トランプ氏に対する黒人やヒスパニック層の支持は、少なくとも過去40年間の大統領のなかで最も低くなっており、すでに人種や政治対立による事件の増加を引き起こしている米国での深刻な分断を露呈している。

 ロイター/イプソスによる投票日調査によれば、トランプ氏が獲得したのは黒人票の8%、ヒスパニック票の28%、アジア系米国人では27%だった。黒人票の獲得率は2000年のジョージ・W・ブッシュ大統領、1984年のレーガン大統領が獲得した9%といい勝負だ。

 ただ、無党派のローパー世論調査センターによる出口調査のデータでは、ブッシュ、レーガン両氏とも、ヒスパニック系有権者による支持率がはるかに高く、それぞれ35%、34%だった。

 またアジア系米国人のトランプ氏への投票率は、当該グループの調査を開始した1992年以降に当選したどの米大統領よりも悪い数値となっている。

 トランプ勝利の一因となった人種的な両極化によって、大統領選以降、白人至上主義者による祝勝イベントや、反トランプ抗議行動、公民権擁護の集会などにおいて対立が幾度となく表面化している。

 過激主義による運動を調査している南部貧困法律センターの記録によれば、人種差別、排外主義、反ユダヤ主義によるヘイトクライム(憎悪犯罪)が数百件も発生。同センターは、投票日の翌日9日から16日までのあいだに「憎悪・差別による嫌がらせや脅迫」が701件発生し、選挙直後にこうした事件が急増していると報告している。

 対立が続く兆候は現れている。

 アフリカ系米国人やユダヤ人などのマイノリティを批判する白人分離主義者グループ、ロイヤル・ホワイト・ナイツ・オブ・ザ・クー・クラックス・クランは12月3日、ノースカロライナにおいて、トランプ氏の勝利を祝う異例の集会を計画している。

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