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日銀の16年度上期決算、円高で4年ぶり赤字 国債利息は頭打ち

2016年11月28日

[東京 28日 ロイター] - 日銀が28日発表した2016年度上期決算によると、期中の円高進行を背景に最終利益に当たる当期剰余金は2002億円の赤字となった。上期決算で赤字になるのは12年度以来、4年ぶり。

大規模な国債買い入れ継続にもかかわらず、運用利回りの低下を受け、国債の利息収入は量的・質的金融緩和(QQE)導入以降で初めて減少に転じた。

QQEに伴う大規模な資産買い入れ継続によって、16年度上半期末の資産残高は456.8兆円と過去最高となった。

損益状況は、円高進行を受けて外国為替関係損益が6976億円の赤字となり、前年同期の272億円の黒字から大幅なマイナスに転落。この結果、経常利益は697億円と同5893億円減少した。

さらに、大規模緩和の推進と出口における収益平準化を図るために拡充した債券取引損失引当金を2418億円積み増したことなどから、最終利益にあたる当期剰余金は2002億円の赤字となった。

自己資本比率は8.00%となり、前年度末の8.05%から小幅低下。日銀が財務の健全性の目安としている8%をギリギリで確保した。

<国債利息、QQE後で初の減少>

一方、3年半にわたって大規模な国債買い入れを継続しているにもかかわらず、市場利回りの低下や過去に購入した相対的に高い利回りの国債の償還などを背景に、国債の利息収入は頭打ちが鮮明になっている

16年度上期の国債利息収入は6284億円となり、前年同期の6391億円から107億円減少した。国債利息が減少するのは12年度上期以来、4年ぶり。13年4月のQQE導入以降では初めて。国債の運用利回りは0.332%と過去最低となった。

日銀は保有する国債の会計上の取り扱いについて償却原価法を採用しており、額面を上回る価格で購入した国債の価格が満期時に額面と一致するよう、毎年均等に利息調整を行っている。

この利息調整額と実際の利息収入を合算した数字を「利息収入」として計上しているが、大規模緩和のもとで額面を上回る価格での国債買い入れが常態化する中、16年度上期の利息調整額はマイナス5936億円となり、前年同期のマイナス3837億円からマイナス幅が拡大している。

(伊藤純夫)

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