経営×総務

総務は「社葬」をどう準備するべきか?

開催決定から開催後の処理まで

企業のトップの死は今後の事業活動に多大な影響を与えかねない事態であり、決して「個人の死」で終わらせることはできません。企業の発展に尽くされた創業者や役員の功績をたたえるために、企業がご遺族と一体となって追悼する場としてはもちろん、企業の後継者の就任披露を兼ねる場でもあります。また、社内に対しても自社の志や理念をあらためて共有する機会になるでしょう。大切なイベントだからこそ、目を背けることなくリスクマネジメントの一環として備えましょう。(監修/大成祭典株式会社)

社葬の意義と目的

 「社葬」は自社の経営や発展に深く関わった人の死を悼み、送る儀式であると同時に、企業の体制が維持されることを社内外にアピールする大切なイベントです。

経営トップの死去というリスク

 企業のトップの死となると、経営にもたらす影響は計り知れず、特に創業者やオーナー経営者の場合には企業の存続に関わるリスクとなります。経営が今後どのように承継されていくか多方面のステークホルダーから注目されるため、その中で執り行われる社葬は、企業の将来像を示すものともいえるでしょう。

 訃報から社葬開催までの準備期間は通常40日程度。日常業務と並行しての準備は非常に煩雑です。いざというときに慌てることのないよう、リスクマネジメントが欠かせません。

社葬の目的

 社葬とは、広義の意味で企業または団体が主体となって執り行う葬儀のことです。企業の発展に多大なる貢献をした故人を追悼するために行いますが、同時に企業にとっては後継者の就任披露を兼ねる場であり、取引先や株主に、故人が企業に残した業績や、企業の今後の体制が盤石であることなどを知らしめる役割も併せ持っています。

 さらに社員にとっては自社の企業理念や志を再確認し、より社内の結束を固める機会になるでしょう(図表)。

社葬のメリット

■ 対外的なイメージアップ
 社葬を行うことによって、きちんとした会社であるという印象を与えることができます。

 これは新しい経営陣への評価となり、以後の経営に有利に働きます。

■ 社葬後のスムーズな営業活動
 社葬を機に会葬御礼のあいさつ回りをすることで、ビジネスチャンスを広げることができます。

■ 新しい経営体制を周知できる
 社葬がそのまま企業のアピールとなり、新経営体制を社内外に知らしめる機会になります。

■ 社員の求心力が向上
 社葬の実施・運営を通して社員が一致団結し、社葬成功の目標に向かうことで企業への求心力が高まります。

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