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吉田恒のデータが語る為替の法則

「逆張りの2月」に米ドル高は進むのか?
そのカギは米金利とユーロが握っている!

吉田 恒
【第117回】 2011年2月2日
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 1月は米ドル高となったものの、伸び悩む結果となりました(「期待はずれの雇用統計でも、ドル/円は1月陽線引けとなりそう! そのワケとは?」を参照)。

 このまま80円割れへと米ドルの一段安が進むのか、それとも、2月は「逆張り」傾向が強いだけに米ドル高が再開するのか、今回はそういったことについて考えてみたいと思います。

2月の米ドル相場は「逆張り」が奏功しやすい

 まずは「資料1」をご覧いただきながら、経験的に、2月は「逆張り」傾向が強いということをご説明したいと思います。

 1998年以降の13年間について、2月の米ドルの対円騰落状況を調べると、6勝7敗でした。

資料1

 

 ただ、この勝敗の状況を詳しく見ていくと、一部の例外を除いて、2月の寄り付きが115円よりも米ドル高か、米ドル安かで分けられることもわかります。

 つまり、米ドル安になったケースの多くは115円よりも米ドル高の水準で始まっており、米ドル高になったケースの多くは、115円よりも米ドル安の水準で取引をスタートしていたのです。

 相対的に、2月が米ドル高で始まると月末にかけて米ドル安が広がりやすいし、反対に、米ドル安で始まると米ドル高に向かいやすい傾向があるのです。

 「安く始まれば高くなり、高く始まれば安くなる」という意味では、「逆張り」が奏功しやすい月だと言えると思います。

 それでは、なぜ、2月が逆張り傾向の動きになりやすいのかと言うと、私は、日本企業の3月末決算の影響ではないかと考えています。

 この推測が正しいかはわかりませんが、結果として、2月の米ドル/円には逆張り傾向が強いので、今年もそのパターンが機能するならば、次のようなことは考えられないでしょうか?

 それは、80円台前半といった歴史的な「米ドル安・円高」水準で推移しているのだから、「レパトリ(本国への資金送還)」の米ドル売りが手控えられ、米ドルはそれほど下がらない。むしろ、「米ドル高・円安」に振れる可能性もあるかもしれないということです。

1月の為替相場で米ドル高が伸び悩んだワケは?

 2月相場の特性については、ここまでご説明してきたことが言えるのですが、今年の場合もこのパターンどおりになるかと言えば、懐疑的に思う人も少なくないかもしれません。

 そもそも、1月の為替は米ドル高が伸び悩みました。

 米ドル/円で「米ドル高・円安」が進んだと言っても米ドルのアタマの重い展開が続いたし、ユーロ/米ドルにいたっては多くの予想に反して「米ドル安・ユーロ高」へと大きく反転する展開となりました。

 このユーロ/米ドルに象徴されるように、対円以外では米ドル安圧力の強さが目立った1月でしたが、そうであれば、対円にも米ドル安の圧力が波及し、2月に80円割れとなるような米ドル一段安となる可能性はないでしょうか?

 私は、そのカギを握っているのは米国の金利だと思っています。

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吉田 恒 

立教大学文学部卒業後、自由経済社(現・T&Cフィナンシャルリサーチ)に入社。財務省、日銀のほかワシントン、ニューヨークなど内外にわたり幅広く取材活動を展開。同社代表取締役社長、T&Cホールディングス取締役歴任。緻密なデータ分析に基づき、2007年8月のサブプライムショックによる急激な円高など、何度も大相場を的中させている。2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケット エディターズ」の日本代表に就任。


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為替相場には法則がある! 数々の大相場を的中させてきた吉田恒が、豊富な過去データを分析して法則を導き出し、為替の先行きを予想します。

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