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賃金・物価の伸び緩やか、製造業にドル高重し=米地区連銀報告

2016年12月1日

[ワシントン 30日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は30日、地区連銀経済報告(ベージュブック)を公表し、10月から11月の米経済について引き続き拡大したとの認識を示した。ただ賃金と物価の伸びは緩やかなままで、ドル高が製造業の重しとなっているとの見方も示した。

経済活動の動向は地域によって異なるものの、見通しは総じて前向きで、6地区は「緩やかな」成長を見込んでいるとした。

全12連銀のうち7連銀が労働市場の引き締まりを報告。ただ「過去4回のベージュブックと同様に、賃金の伸びは全般的に緩やかなものだったと特徴付けられた」とした。

賃金上昇圧力の弱さは、追加利上げを模索するFRBにとって気がかりな点となってきた。米国の労働市場が最大雇用に近づいているにもかかわらず、エコノミストらは物価の伸びをもたらすような幅広い層の賃金上昇のしるしを見い出せずにいる。

今年前半の経済の先行き不透明感の中で、FRBの当局者らは追加利上げを先送りしてきたが、ここ数週間は来月の利上げに向けた地ならしを進めようとしている。

11月8日の米大統領選を巡る不透明感は、一部の地区でわずかな経済活動の減速をもたらしたと報告された。FRBによるとセントルイス、リッチモンドの両地区は自動車販売、クリーブランド地区は採用活動の弱含みに言及した。

採用活動は地区によってまちまちだった。ボストン地区は「かなり強い活動」だったとし、人材派遣会社の収益が前年と比べて10%から25%増えたとした。一方で、クリーブランド地区の人材派遣会社は大統領選に伴う不透明感で、求人や職業あっせんの数がわずかに減少したと報告した。

自動車販売は、報告のあった大半の地区でわずかに減少した。カンザスシティー地区は前年に比べてはるかに低い水準だと報告。シカゴ地区の新車販売は力強いとされたが、高額な販売奨励金などのインセンティブによって支えられているとも指摘された。

FRBは昨年の12月に、9年半ぶりとなる利上げに踏み切った。その先の追加利上げについては、歴史的に緩やかなペースで進めると協調している。

ベージュブックはクリーブランド連銀が11月18日までに入手した情報を基にまとめた。

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