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OPEC合意で原油高は当面継続、相場乱高下も

ロイター
2016年12月2日
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11月30日、石油輸出国機構(OPEC)の減産最終合意を受けた原油価格の上昇は、来週にかけて持続するのは間違いないとアナリストやファンドマネジャーは見込んでいる。ベルギーのガソリンスタンドで2014年12月撮影(2016年 ロイター/Yves Herman)

[ニューヨーク 30日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)の減産最終合意を受けた原油価格の上昇は、来週にかけて持続するのは間違いないとアナリストやファンドマネジャーは見込んでいる。

 30日の北海ブレント先物は1バレル=50ドルの節目を突破し、約1ヵ月ぶりの高値を付けた。1日の上昇率としても2月以降で最大だった。

 ただ、今後は利益確定売りが出てくるので、市場のボラティリティは高まりそうだ。OPEC加盟国が実際には減産を順守できず、相場が打撃を受ける可能性もある。

 このため長期的な相場の道筋は不確実性がより大きい。近いうちに60ドルに達すると予想する向きはほとんど見当たらない。

 キャベンディッシュ・アセット・マネジメントのファンドマネジャー、ポール・マムフォード氏は「数日間は乱高下する。一本調子の動きにはならず、現在のような大幅上昇局面では市場参加者は利食いに動くことを望む」と話した。

 30日のOPEC総会を前に、投機筋は原油のオプションや先物のポジションを膨らませていた。29日には先物1月限を60ドルで買う権利(コール)の出来高が過去最高水準に達した。

 これらのポジションが解消されるとともに、原油価格は売り圧力を受けるというのが市場参加者の見方だ。

 またアナリストによると、チャート分析の観点では、北海ブレント先物が強気トレンドを維持するには53.70ドルを超える必要があり、WTI先物は49.85ドルを上回らなければならない。

 30日終値は北海ブレントが50.47ドル、WTIが49.44ドルだった。

 ケースのシニアアナリスト、ディーン・ロジャース氏は「現実的には、原油が50ドルを超えてくると、休止していた油田が復活して掘削作業が始まるので、今後数週間で相場は下げ方向の揺り戻しに見舞われる」と指摘した。

 トータス・キャピタルのポートフォリオマネジャー、ロブ・スメル氏は「これから数年間、原油価格は50─60ドルのレンジにとどまる公算が大きいとわれわれは予想している」と述べた。

(Devika Krishna Kumar、Jessica Resnick-Ault記者)

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