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反米の旗手カストロが中南米に残した影響とトランプ登場の皮肉

週刊ダイヤモンド編集部
2016年12月5日
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カストロの死去を受けて、キューバと米国の国交正常化の行方がどうなるのか注目される Photo:REUTERS/アフロ

 米国の「裏庭」と称される中南米だが、実態は少し違う。そこには“蛇”も“サソリ”も潜む。決して米国人がわが物顔に振る舞えるわけではない。

 フロリダ半島の突端からわずか100キロメートル余りの距離に浮かぶ小国キューバは、まさしく米国の喉に刺さったとげだった。その主役は、1959年のキューバ革命の指導者で前国家評議会議長のフィデル・カストロである。

 中南米では、時として雄弁かつマッチョであることがリーダーの資質として求められる。カストロは、盟友で後にたもとを分かったチェ・ゲバラと共にひときわ輝きを放っていた。そのカリスマ性が、米国をいら立たせ続けたのは間違いない。

 今でこそ共産圏のリーダーとして広く認知されているが、若き日のカストロは反米の闘士であり、革命の目的は米国利権の代弁者であるバチスタ政権打倒であった。

 しかし、時は米ソ冷戦の真っ最中。キューバにあった米国系企業の資産の接収を進めるなど牙をむいた以上は、東側の盟主であるソ連に縋るしか生き残るすべはなかった。

 クライマックスは、62年のキューバミサイル危機。人類を核戦争の瀬戸際まで追い詰めた愚行はすんでのところで回避されたが、カストロはその後も中南米の反米、左派勢力にとって陰に陽に精神的な支柱であり続けた。

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