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金融イノベーション、情報や金融安定に新しい課題も=日銀総裁

2016年12月5日

[東京 5日 ロイター] - 日銀の黒田東彦総裁は5日午後、都内で開かれた仏パリ・ユーロプラス主催のイベントで、「フィンテック」と呼ばれる金融と情報技術(IT)の融合や、超高速取引など金融上の技術革新の影響について講演した。

黒田総裁は、フィンテックが「金融サービスを変革する大きな潜在力を持つ」と評価する一方、「店舗やATMなど有形・固定のインフラが、金融サービスを提供する必要条件でなくなっている」と指摘し、既存金融業界に変革を迫る可能性を示唆した。

銀行を通さない個人間(P2P)融資などに対しては、銀行を通じた金融行政が「必ずしも有効ではない」ため、「金融当局は、いかなる手段を通じて必要情報を入手し、金融安定を実現していくのかという、新しい課題に直面している」と指摘した。

また高頻度取引やアルゴリズム取引について「市場に及ぼしている影響を、一段と深く理解していく必要がある」とも強調した。

黒田総裁は質疑応答で、フィンテックの発展は国によって異なり、米国では個人間(P2P)融資など銀行システムの外部での新たな動きが盛んだが、日本ではスーパーマーケットなど異業種が銀行業に参入する動きが多い、と指摘した。

*内容を追加しました。

(竹本能文)

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