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10月米貿易赤字426億ドルに拡大、輸出減少響く

2016年12月7日

[ワシントン 6日 ロイター] - 米商務省が6日発表した10月の貿易収支の赤字額は前月比17.8%増の426億0100万ドルとなった。市場は418億ドルの赤字を予想していた。

9月の数字は当初発表の364億4000万ドルから361億6600万ドルにやや下方改定された。大豆やその他の製品の輸出減少が響いており、第4・四半期の米経済にとって貿易が重しとなる可能性がある。

インフレ調整後の10月の貿易赤字は603億4800万ドルで、赤字幅は9月の541億5400万ドルから拡大した。

年率換算で前期比3.2%増となった第3・四半期の国内総生産(GDP)に対して、輸出は0.87%ポイント寄与した。不作だったアルゼンチンやブラジル向けの大豆輸出が急増したことが、全体としての第3・四半期の輸出増加に大きく貢献した。

その後、大豆の輸出が減ったことで、第4・四半期のGDPに対する輸出の寄与度はマイナスに転じると予想されており、米経済は消費支出と底堅い住宅市場によって下支えされると期待されている。

RDQエコノミクスの首席エコノミスト、ジョン・ライディング氏は「第4・四半期初めに貿易赤字が拡大したことで、貿易は第4・四半期のGDP伸び率を約1%ポイント押し下げるだろう」と予想する。

石油価格の上昇に伴って原油や天然ガスの掘削活動が増えていることも経済を押し上げるとみられる。

10月の輸出は1.8%減の1863億6100万ドルだった。食料や産業用資材・原料、自動車、消費財の輸出が減った。一方、資本財の輸出は昨年12月以来の高い水準となった。

第3・四半期の米経済を大きく押し上げた大豆の輸出は9月に既に減少に転じている。

2014年6月から今年1月にかけて、ドルが米国の主要貿易相手国の通貨に対して上昇したことは、輸出抑制要因として残っている。

11月8日の米大統領選がトランプ氏勝利で終わったことでドルは再び上昇傾向を強めており、来年初めにかけての輸出は低迷するかもしれない。

ウェルズ・ファーゴ証券のグローバルエコノミスト、ジェイ・ブライソン氏は「貿易はこれから2018年末まで毎四半期、成長率の足かせとなると予想している」と述べた。

10月は欧州連合(EU)向けの輸出は1.1%減少した。中でも英国向けモノの輸出は12.2%の急減となった。一方、中国向けの輸出は32.8%増で2013年12月以来の高い水準を記録した。

モノとサービスを合わせた輸入は1.3%増の2289万6200万ドルで昨年8月以来の高い水準だった。原油価格の上昇を反映する形で、石油関連製品の輸入額は1年ぶりの高水準となった。

中国からの輸入は4.2%増で、1年ぶりの高水準だった。政治的に問題となることが多い対中貿易赤字は4.2%減の311億0900万ドルだった。

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