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アングル:独首相、「過酷な」選挙控え党大会で結束呼びかけへ

2016年12月7日

[エッセン 6日 ロイター] - ドイツのメルケル首相は6日、自身が率いるキリスト教民主同盟(CDU)の党大会で、自身が「これまでになく厳しい」ものになると予想する来年の選挙戦に向け、結束を呼びかける。

欧州は危機的な状況に直面している。イタリアのレンツィ首相は国民投票での敗北を受けて辞意を表明。フランスのオランド大統領も来年退くため、欧州で最も経験豊かな指導者というメルケル氏の地位が際立つ。

しかしドイツ国内でも、移民流入への有権者の不満を追い風に極右政党「ドイツのための選択肢」(AfD)が支持を伸ばしている。

CDUのペーター・タウバー事務局長は「世界が変わりつつあることは承知している。これまでも常にそうだった。この流れを変えられると約束する者がいるなら、誠実ではない。われわれが約束するのは、この変化をわが国にとって良い方向に導くことだ」と話す。

エッセンで開かれるCDU党大会の決議案は「厳しい時代への適応─ドイツと欧州の成功に向けて」と題された。英国は欧州連合(EU)離脱を選び、対ロシア政策で北大西洋条約機構(NATO)の結束が試され、南欧経済は苦境にある。

エッセンはメルケル氏が2000年に初めてCDU党首に選ばれた地。かつては工業の中心地だったが、今は失業率が11.6%と、全国平均の2倍に達する。

メルケル氏が先月、来年の連邦議会(下院)選挙に首相4期目を目指して出馬すると表明して以来、CDUの支持率は上昇した。

4日公表の世論調査結果によると、CDUとバイエルン州の姉妹政党であるキリスト教社会同盟(CSU)の支持率は2ポイント上昇して37%となり、1月以来で最高だった。

CDUが現在連立を組む社会民主党(SPD)の支持率は22%で15ポイントの開きがあるため、メルケル氏が9月の選挙で勝利する公算は大きい。

しかし今回はAfDが初めて連邦議会に議席を獲得する可能性が高く、連立を組む作業は難航するかもしれない。

あるCDU幹部は「エッセンでは戦闘モードに入らなければならない」と語った。

(Paul Carrel記者)

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