たとえば、女性から来た

「Yさん、先日はありがとうございました。ごちそうさまでした」

 というメールに対して、

「Kちゃん、ありがとうね!何がおいしかったかな?」

 と返したとします。

2人の温度差をおわかりいただけますか。これでは、相手から馴れ馴れしい人とマイナスのイメージを持たれてしまうおそれがあります。

 この場合は、

「Kさん、こちらこそありがとうございました。あの店は何を食べてもおいしいのですが、どのお料理が口に合いましたか?」

 といったふうに若干フォーマルさを出すと相手も安心です。

 この文体の差で起こる悲劇は、年配の男性が年下の女性とメールをやりとりするときに頻繁に起こっています。メールを交わしているうちに、男性側が「ここからはタメ口で!」と伝えたとしても、若い女性にとっては急に変えるのが難しいものです。どう対応すればいいのか返事を迷っているうちに、そのままやりとりが滞ってしまうことも。

 基本的に、男性が女性の文体に合わせてあげれば間違いありません。オシャレや服のレベルを相手にそろえるのは大変ですよね。でも、メールの口調やトーンをそろえるのはさほど難しくないでしょう。愛情を深めるために頑張りましょう。

相手のメールに合わせて、相手が答えやすい環境をつくってあげるのが大人のたしなみです。

ワンポイント・レッスン

メールの口調は相手に合わせよう。