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欧州市場サマリー(8日)

2016年12月9日

[ 8日 ロイター] - <為替> 欧州中央銀行(ECB)が資産買い入れを「規模を縮小し長く」実施する方向へと変更したことを受け、ユーロが当初の上げから下落に転じた。

欧州中央銀行(ECB)は資産買い入れを来年末まで延長することを決めたが、月額の買い入れ規模は800億ユーロから600億ユーロに減額した。

発表直後、ユーロ/ドル<EUR=>は一時1.0875ドルに急伸。だがその後は1%安の1.0630ドルをつけた。

みずほのストラテジスト、ピーター・チャットウェル氏は、今回の資産買い入れ変更のポイントは「規模を縮小しより長く実施する」と指摘。このため「2017年12月、18年にわれわれの予想以上の買い入れを実施している可能性がある」と述べた。

<ロンドン株式市場> 続伸した。ただ、欧州中央銀行(ECB)の資産購入の延長を決めたことで大きく上昇した欧州株ほどの伸びはなかった。

アウトソーシング事業を手掛けるキャピタ<CPI.L>は14,0%の急落で2006年7月以来の安値をつけた。FT100種で最も下落率が大きかった。過去3カ月で業績見通しを2回下方修正したことが嫌気された。英国の欧州連合(EU)離脱決定に関連して顧客が経営判断を先送りしているとし、業績を維持するために資産売却とコスト削減を進めると発表している。

広告業界で世界最大手のWPP<WPP.L>は4.6%高。ジェフリーズが投資判断を「ホールド」から「買い」に引き上げた。米司法省が広告業界の捜査に入ったことの影響は限定的だとしている。

<欧州株式市場> 続伸した。欧州中央銀行(ECB)が予想外に資産購入規模の縮小を決めたことで銀行株の買いが続き、STOXX600種 <.STOXX> は今年1月6日以来11カ月ぶりの高値をつけた。

ECBの決定を受けてユーロ圏の長期国債の利回りが大幅上昇したことが銀行株の買いを支えた。STOXX600種銀行株指数<.SX7P>は2.32%上昇した。

8日のイタリアの銀行株指数<.FTIT8300>は3.60%上昇し5カ月ぶりの高値をつけた。経営不振のモンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ(モンテ・パスキ)<BMPS.MI>は4.1%高。公的資金が注入されるとの期待が高まった。

欧州の銀行ではこのほか、ソシエテ・ジェネラル<SOGN.PA>やクレディ・スイス<CSFN.S>、スペインのサンタンダール<SAN.MC>がそれぞれ3%を超える値上がりとなった。

鉱業株<.SXPP>や自動車・部品株<.SXAP>などの循環株の上昇もSTOXX600種を押し上げた。

<ユーロ圏債券> 欧州中央銀行(ECB)理事会の決定を受けて長期債価格が下落、同利回りは上昇した。

ECBは現在月額800億ユーロとしている債券買い入れの規模を来年4月から月額600億ユーロに縮小した上で、買い入れを来年末まで継続することを決定した。また買い入れ対象国債の償還期限の下限を現行の2年から1年に引き下げるほか、必要な範囲で中銀預金金利を下回る利回り水準の国債についても買い入れると表明した。

市場では当初、ECBが月額800億ユーロのペースを維持しながら買い入れ期間を6カ月間延長するとの見方が多かった。

独30年債<DE30YT=TWEB>利回りは13ベーシスポイント(bp)上昇し1.145%と、1月以来の高水準。一方、独2年債<DE2YT=TWEB>利回りは6bp低下しマイナス0.74%。この結果、双方の利回り格差は187bpと1年超ぶりの高水準となった。

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