ダイヤモンド社のビジネス情報サイト

領土交渉への期待値下げる日本、ロシアとの首脳会談控え

ロイター
2016年12月9日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage
12月8日、安倍晋三首相とロシアのプーチン大統領の会談を来週に控え、日本では領土交渉への期待値が低下しつつある。経済協力は一定の成果を見込むが、領土問題は協議が具体化するにつれて難航しているもようだ。リマで11月撮影。提供写真(2016年 ロイター/Sputnik Photo Agency)

[東京 8日 ロイター] - 安倍晋三首相とロシアのプーチン大統領の会談を来週に控え、日本では領土交渉への期待値が低下しつつある。経済協力は一定の成果を見込むが、領土問題は協議が具体化するにつれて難航しているもようだ。

 ロシアとの関係改善を示唆するトランプ米次期大統領の登場も不確定要素で、今回の会談では大きな進展が望めそうにないとの見方が関係者の間で強まっている。

後手に回る安全保障の議論

 12月5日の政府与党連絡会議。領土問題を含むロシアとの平和条約締結交渉について安倍首相が発した言葉は、2ヵ月前から明らかにトーンダウンしていた。

 9月のプーチン大統領との会談では「手応えを感じた」(安倍首相)はずだったが、11月のペルーでの会談後の会見では「そう簡単な課題ではない」(同)、そして5日の会議では「1回の会談で解決できるような簡単な問題ではない」(同)と述べ、態度を後退させた。

 ロシアとの平和条約締結という政治遺産を残しつつ、台頭する中国への対抗策としてロシアとの接近を図る安倍首相は、経済協力をテコに領土交渉を前進させようとしてきた。

 プーチン大統領にとって、領土問題での妥協は政治的なダメージになりかねないが、日本と経済的な結びつきを強めることは、制裁とエネルギー価格の低迷に苦しむロシアにはメリットのある話だった。

 日本の関係者によると、日ロ両政府の交渉は経済協力が先行した。首相官邸と世耕弘成経済産業相を中心に約30項目の優先プロジェクトを決め、案件の具体化に向けた調整を精力的に続けた。

1
nextpage
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事


ロイター発 World&Business

ロイター提供、日本と世界の最新ニュースをお届けします。

「ロイター発 World&Business」

⇒バックナンバー一覧