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NY市場サマリー(9日)

2016年12月10日

[9日 ロイター] - <為替> ユーロが前日に続き売られた。欧州中央銀行(ECB)が資産買い入れのペースを月額800億ユーロから600億ユーロに減額する一方、大方の予想よりも長期間の延長を決定した余波が続いた。一方、ドルは円に対し、115円半ば近くまで上昇した。

ユーロ/ドル<EUR=>は一時1.0528ドルに下落。その後は0.69%安の1.0541ドルで取引された。

ウェルズ・ファーゴの為替アナリスト、エリック・ネルソン氏は「資産買い入れの延長期間は大半の予想よりも長く、多くのコメントは極めてハト派的だった」と指摘。「インフレは2019年まで低水準にとどまると見込まれているほか、成長率予想も弱く、リスクは下向き」と話す。

ドル/円<JPY=>は2月9日以来の高値となる115.36円に上昇。直近では1.16%高の115.30円で取引された。

主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は0.57%高の101.68。

米連邦準備理事会(FRB)は来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で今年初めて利上げすることがほぼ確実視されている。市場の注目は、トランプ氏の大統領選勝利を受けてFRBが公表する金利見通し「ドット・プロット」に変化が見られるかどうかだ。

ウェルズ・ファーゴのネルソン氏は「過去3─4回の会合では、ドット・プロットの下方修正が続いた」とし、「そのため当局者が現在の見通しを維持しても、ややタカ派的と受け止められる可能性がある」と述べた。

NY外為市場:[USD/J]

<債券> 国債利回りが上昇した。中国のインフレ率が予想以上に加速したほか、米消費者信頼感が昨年1月以来の高水準をつけたことが相場を圧迫した。10年債は週間で5週連続の上昇となった。

また欧州中央銀行(ECB)が前日、資産買い入れペースを来年4月以降、800億ユーロから600億ユーロに減額する一方、買い入れ期間を2017年末まで延長することを決めた余波も続いた。ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズの首席投資ストラテジスト、マイケル・アローン氏は「依然として緩和的だが、限界に達したことが確認された」と話す。

ECBがイタリアの銀行モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ(モンテ・パスキ)<BMPS.MI>が要請していた増資計画の完了期限延期を拒否したとのロイター報道を受け、リスク回避から一時的に利回りが低下する場面もあった。

米10年債<US10YT=RR>利回りは8ベーシスポイント(bp)上昇の2.467%。また5週間連続の利回り上昇は2013年5─6月以来の長さとなった。これはバーナンキ前米連邦準備理事会(FRB)議長が資産買い入れの段階的縮小を示唆し国際金融市場が混乱した「テーパータントラム」の時期に当たる。

米30年債利回り<US30YT=RR>は3.171%と、2015年7月以来の水準に上昇。その後は7bp上昇の3.159%。

米金融・債券市場:[US/BJ]

<株式> 続伸して取引を終えた。

主要株式指数は連日の最高値更新となり、トランプ氏が11月の米大統領選で勝利して以降、出遅れていた分野の銘柄が物色されSP500種株価指数は週間で3%上昇した。

指数は3日連続で最高値を記録し、ダウ工業株30種平均、ナスダックも最高値を更新。ダウは5週連騰だった。

トランプ次期大統領が掲げる景気刺激策や減税、規制緩和はこれまで特に金融株や鉱業株の株価を押し上げてきた。9日は出遅れていた医療、生活必需品、電気やガスなどの公益事業、ハイテクといった分野がけん引した。

S&P500は6営業日連騰で、年間では10.5%の上昇だ。

ニューヨークの資産運用会社ソラリス・アセット・マネジメントのティム・グリスキー最高投資責任者(CIO)は「価格下落の場面を待ったが訪れずに、資金がどんどん債券から株へ流れていった」と指摘する。

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> ドル高や世界的な株高を受けて10カ月ぶり安値に下落した。米連邦準備理事会

(FRB)の利上げ観測も重しとなり、週ベースでは5週続落。

1948GMT(日本時間午前4時48分)時点では、1%安のオンス当たり1158.54ドル。米国債利回りが上昇する中、2月初旬以来の安値となる1156.05ドルまで下げた。米市場の先物は0.9%安の1161.90ドル。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> 主要産油国が協調減産で合意するとの期待を追い風に続伸した。米国産標準油種W TIの中心限月1月物の清算値は前日比0.66ドル高の1バレル=51.50ドル。2月物の清算値は0.56ドル高の52.44ドルとなった。

石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟の産油国は10日にウィーンで会合を開き、 協調減産で合意を図る予定。これに先立ち、OPECとロシアなどの産油国が9日、減産の具体的な内容について協議するための準備会合を一部産油国で開催する方針との報が伝わった。市場では、OPEC非加盟国も減産合意に歩調を合わせる公算が大きいとの楽観的な見方が広がっており、この日の相場は未明から一段と買いが優勢となった。

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

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