郊外で広がる
原点回帰の街づくり

 この秋のデベロッパー系の建売の話題として、大和地所レジデンスによる千葉ニュータウン中央のの大規模開発(ヴェレーナガーデン千葉ニュータウン中央、275区画)がある。全棟プランが異なる、南仏風の街並みが特徴だ。

 総合地所は船橋市で配棟に工夫、借景を取り入れ無電柱化した美しい街区開発(ルネテラス船橋、34区画)を行っている。

 三井不動産レジデンシャルはファインコートシリーズの全戸にエネファームを採用。すでにエネファーム搭載物件が1000戸を超え、エコ住宅をリードしている。

 各社が独自色を出しながら開発を進める先には、「コンパクトシティ化で淘汰される郊外」という未来予想図がある。これから残っていく街にするため、今こそ良好な住環境という家づくりの原点に立ち戻る必要があるわけだ。
郊外に位置する各自治体も、人口減少への危機感から、手厚い支援サービスを取りそろえ、子育て世代の呼び込みに必死だ。

 共働き世帯には通勤時間の長さがネックになるとはいえ、住宅の広さ、購入価格の安さ、しっかりした街づくり、子育て支援の充実の組み合わせは大きな魅力。

 働き方に合わせて良好な住環境が選べれば、少子化対策にも多少のプラスとなりそうだ。

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