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インタビュー:ドル高は継続、米国株と日本株を選好=プリンシパル・グローバルCEO

2016年12月12日

[東京 12日 ロイター] - 米資産運用大手プリンシパル・グローバル・インベスターズ(PGI)のジム・マコーガン最高経営責任者(CEO)は、ロイターとのインタビューで、足元の米ドル高基調は2017年も継続すると見込んでおり、特に米国と日本の株式を選好すると語った。今後1年─1年半の為替水準については、ドル/円が125円、ユーロ/ドルはパリティ(等価)に達するとの予想を示した。

プリンシパル・グローバル・インベスターズはアイオワ州デモインに本拠を置く資産運用会社で、9月末時点の運用資産残高は4200億ドル(約48兆円)。マコーガン氏は、親会社のプリンシパル・ファイナンシャル・グループ<PFG.N>の運用部門プレジデントも兼務しており、ニューヨーク在勤。

インタビューは同氏が来日した9日に東京で行った。概要は以下の通り。

──米大統領選後の金融市場、および2017年の展望は。

 「ドル高進行のペースは、過去2─3年の動きと比較すればやや減速するとはいえ、(米国の)短期的な経済見通しの改善と金利上昇を背景に、ドルが一段と上昇する蓋然性が高いとみている。向こう12─15カ月の間に、ドル/円は割と簡単に125円に達する可能性が高いとみている。またユーロ/ドルについてはパリティ(1ユーロ=1ドル)をつけると予想する」

 「FRB(米連邦準備理事会)は今月、ほぼ確実に25ベーシスポイント(bp)の利上げを実施するだろう。それよりも、来年の利上げについてどのようなシグナルが出されるかだ。われわれは、少なくとも2回か3回、場合によっては4回の利上げがあり得ると考えている。もともとは(2017年の利上げ回数を)2回と予想していたが、大統領選の結果を受けて見通しを引き上げた」

 「2─4回の利上げが実施されれば、いよいよ(金利、金融政策の)正常化が実感され始めるだろう。米10年債利回りは(大統領選前の1.7%台から)2.4%台まで上昇し、既に(正常化を)織り込み始めている」

──米経済について。

 「設備稼働率や雇用の状況を見ると、米国は、あと1─2年は高成長が続くだろう。気になるのは、米国経済の生産能力に一段の拡大余地があるかどうかだ。既に7年超と景気拡大期が続いた後でもあり、2018年には、景気後退(リセッション)局面入りが懸念される状況になっておかしくない」

 「ただ、2008年のような深刻なリセッションになるとは考えておらず、かなりマイルドなものを想定している」

 「米国がリセッション入りするきっかけだが、現時点では国内に何かトリガーがあるとはみていない。むしろ、何かしらの外部環境、国際的な出来事が発端となる可能性があると考えている。例えば、欧州の銀行問題や新興国の債務問題といったことだ。欧州は選挙イヤーを迎えており、政治的なリスクもあれば、世界各地には地政学的なリスクの火種もある」

──最新の投資判断について。

 「現在、投資先として最も魅力的なのは米国だ。向こう12カ月間についても、米国が最も魅力的だと考えている」

 「米国株式の中でも、特に中小型株を選好する。米経済成長の果実を享受するため、米国のエクスポージャーをとる場合、中小型株が最適だからだ。半面、米国の大型株はグローバル企業であるため、米景気ではなく世界景気に左右される傾向がある」

 「トランプラリーでは、『FANG(フェイスブック、アマゾン、ネットフリックス、グーグル)』をはじめとするハイテク株は厳しい状況が続いている。一方、インフラ関連などは好調だ。米国株が有望といっても、選別投資が有効と言えよう」

 「このほか、米国のハイイールド債(高利回り債、ジャンク債)にも強気だ。過去2年にわたって健闘してきた資産ではあるが、今なおデフォルト(債務不履行)リスクに比べて、スプレッド(上乗せ金利)は魅力的だ」

──日本株もトランプラリーの勝者と言えるが。

 「まさに、向こう12カ月の投資判断として、今われわれが米国株の次に選好しているのが日本株だ。われわれは米大統領選前についても決して日本株から離れはしなかったが、ファンダメンタルズをみれば、円安が日本企業(の業績)に大きなメリットがあることは言うまでもない。先ほどの米国株の話とは対照的に、セクターとしては、輸出企業とグローバル企業を有望視している」

 「欧州株式についてはリスクが高いとみている」

 「新興市場については、向こう12カ月間では、株式より債券を選好する。米国が金融引き締めに向かえば、新興国は厳しい状況にさらされるためだ。ただし、時間軸を今後5年にのばせば、中間層の拡大などを背景に、新興国株式についても楽観視している」

(インタビュアー:植竹知子、佐野日出之 編集:石田仁志)

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