電気自動車に対する2大不安を払拭するZESP2

 ある電気自動車に関するアンケート(※1)で電気自動車を購入する際の懸念事項として「外出先で充電できる場所が少ない」「走行距離が短い」がそれぞれ60%を占めていた。※1 平成22年度 緊急雇用創出推進事業による積雪寒冷地における電気自動車(EV)普及啓発事業」報告書より

 電気自動車が登場した当時はそれほど走行距離は長くなかったものの、現行の日産リーフはフル充電で280キロ走れるため、ちょっとした遠出もまったく問題がない。

 前出のようにZESP2では全国5600基以上の急速充電器が使い放題なので、日本全国いたるところで急速充電が可能となっている。急速充電なら約30分でバッテリーの80%まで充電できる。高速道路のサービスエリアやショッピングセンターなどでも設置されているから、食事やショッピングの間に充電は完了だ。

急速充電でバッテリーの80%まで充電できる

 また、「どこに急速充電器があるんだろう?」と迷った時でも、日産の純正のナビゲーションならボタン一つでもっとも近い充電スポット(急速充電器だけの案内も可能)を教えてくれる。万が一、充電がなくなる「電欠」になっても、ZESP2に付帯している「エマージェンシーサポート」では、ロードサービスが365日24時間体制で駆けつけてくれるので安心だ。

ZESP2の2つのプラン、どちらがお得か?

 ZESP2には「使いホーダイプラン」(2000円/月)と「つど課金プラン」(1000円/月)の2つが設定されている。

(1)「使いホーダイプラン」(2000円/月)
・日産販売店舗の急速充電器……無料で使い放題
・NCSの充電スポット(急速充電器)……無料で使い放題
・NCSの充電スポット(普通充電器)……1.5円/分
*NCS:日本充電サービス……全国の高速道路のサービスエリアやコンビニエンスに充電器を設置

(2)「つど課金プラン」(1000円/月)
・日産販売店舗の急速充電器……15円/分
・NCSの充電スポット(急速充電器)……15円/分
・NCSの充電スポット(普通充電器)……1.5円/分

 単純に月間で2回までなら「つど課金プラン」、3回以上利用するならば「使い放題プラン」がお得だが、自宅やマンションに充電設備がない場合や外出先での充電が多くなる方は、「使いホーダイプラン」がおすすめだ。

 なお、ZESP2加入で使える急速充電器は全国の日産販売店に約1750基、NCSは約3850基ある(2016年10月末時点)。その他サービスが提供する急速充電器や普通充電器もたくさんあるので、出先で充電に困る「電欠」になることはまずないと考えていいだろう。