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トランプ政権の通商チーム、米中鉄鋼戦争の古豪を起用

ロイター
2016年12月13日
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12月9日、トランプ次期米大統領は、通商分野の政権移行チームを米鉄鋼業界の中国との闘いのベテラン勢で固めつつある。写真は、商務長官に指名される予定である著名投資家のウィルバー・ロス氏。NY市のトランプタワーで11月撮影(2016年 ロイター/Lucas Jackson)

[ワシントン 9日 ロイター] - トランプ次期米大統領は通商分野の政権移行チームを米鉄鋼業界の中国との闘いのベテラン勢で固めつつある。中国の輸出に対する不公正な補助金と輸入への障壁を主張する米国の姿勢が一段と強まりそうだ。

 トランプ氏の通商チームには、トランプ氏が商務長官に指名する予定のウィルバー・ロス氏や、鉄鋼大手ニューコアで最高経営責任者(CEO)を務めたダン・ディミッコ氏に加え、鉄鋼貿易のベテラン弁護士3人が入ると見込まれている。

 通商チームに入ると予想される弁護士は、USスチールの弁護人を務めたロバート・ライトハイザー、ジェフリー・ゲリッシュ両氏と、AKスチールの弁護人であるスティーブン・ボーン氏。

 彼らの過去の取り組みに基づけば、通商チームの対応は世界貿易機関(WTO)を介した中国の通商政策に対して従来より厳しいものになり、より幅広い中国製品に対して反ダンピング、反補助金の制裁を求める米政府の動きが一段と強まる可能性がある。

 ロス氏、ディミッコ氏や米鉄鋼大手の経営者らはこれまで、対中貿易戦争の最前線に立ってきた。中国などからの安い輸入品で打撃を受けた米鉄鋼業界は過去3年、制裁関税の適用を求めて米商務省に16件の新たな申し立てを行っている。

 ディミッコ氏とともに米通商代表部(USTR)代表の有力候補と目されているライトハイザー氏は、レーガン政権時代に日本を自主的な輸出規制に追い込んだ実績で知られている。

 ライトハイザー氏と過去30年間にわたって働いてきたワシントンのある弁護士は「ライトハイザー氏はとても頭が切れ、非常に戦略的で、極めて大胆だ」と指摘。「彼が(USTR代表に)就任すれば、中国や他国にごまかしをやめさせるだけの影響力を確保するため、あらゆる手段を行使すると期待できる」と語った。

 ライトハイザー氏は2010年、議会の委員会でWTOの紛争解決制度は効率的ではないと指摘し、米国は「中国の重商主義に対処する上で役立つ可能性のあるWTOの条項を、踏み込んで解釈することを検討すべきだ」と主張した。

 同氏はこうした戦術には、暫定的な輸入割り当てや、為替操作の影響を米国の反ダンピング関税に反映させる方式が含まれると説明した。

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