燃費も同クラストップレベルの「ノート e-POWER」

 電気自動車の「ノート e-POWER」だが、前述のとおりガソリンエンジンを搭載しているため、「燃費」も気になるところだ。

 一番売れているグレード「ノート e-POWER X」のカタログ値は1リッターあたり34.0㎞(JC08モード:国土交通省審査値)。日常走行では2、3割ぐらいは落ちるが、それでもリッター当り25キロ程度。十分低燃費の範疇に入るレベルだ。他社のライバル車と比べてもトップクラスといえる数値である。

市販車では画期的な「ワンペダルドライブ」も可能に

 また、「ノート e-POWER」には3つのドライブモードがあり、走り心地と燃費を自分で選ぶことが可能となっている。

 運転席の左脇に「DRIVE MODE」ボタンがあり、通常走行する際の「ノーマル」以外に、1回押すと「Sモード」、2回押すと「ECOモード」となる。

サイドブレーキの脇に「DRIVE MODE」のボタンがある

 Sモードではより強い加速が、ECOモードは文字通り緩やかな加速で燃費のよい走りになる。アクセルを緩めると「Sモード」「ECOモード」共に体で感じられるぐらいの減速が行なえるため、ブレーキを踏まずに停止することができる。つまり、加速も減速もアクセルペダルだけで操ることができる「ワンペダルコントロール」が可能だ。

 実際に乗ってみると「Sモード」「ECOモード」で走行中にアクセルを戻した際の減速は想像以上で、フットブレーキを踏まなくてもほぼ停止まで至る。ちなみに電気自動車では減速時にモーターが逆回転するため発電ができる。この現象を「回生エネルギー」というが、ブレーキを踏まずして停止でき、発電もできるという一石二鳥の機能は、まさに電気自動車ならではといえる。