人生とは所詮、
優勢な思考を反映した結果にすぎない

 ある対象に常に集中し、あなたの内で絶え間なく波動を生じさせれば、それは優勢な思考となります。すると、その思考の周囲に波動が合う物事が現れるようになります。初期の思考にそれと波動が合う別の思考が加わるのと同じように、今度は優勢な思考と波動が合う物事があなたの経験、たとえば雑誌の記事、友人との会話、観察する対象などに現れ始めます。引き寄せのプロセスが目に見えるようになるのです。
 焦点を定めることで優勢な波動が十分に動き出すと、物事が、欲しいものであれ欲しくないものであれ、現れるようになります。

 焦点を合わせた対象はすべて引き寄せられます。経験したい何かを見つけて、そこに焦点を合わせ、大きな声でイエスと肯定すれば、それを経験できるでしょう。

 ところが、経験したくない何かを見つけてそこに焦点を合わせれば、いくら大きな声でノーと否定しても、これもやはり経験に取り込まれてしまいます。

「信念」とは、繰り返し放った波動にすぎません。
 要するに、あることを十分な期間考え続ければ、考えていた対象に近づいたときに、“引き寄せの法則”によって信念が十分な波動を発する状態に簡単に移れるのです。そして今度は、その信念を引き寄せの作用点として受け入れ、その波動と一致するものがもたらされます。

 こうしてあなたは、それまでに考えてきた思考と一致する経験を手に入れて、「これが真実だ」という結論を下すのです。これを私たちは「引き寄せ」、もしくは「創造」と呼びます。

 関心を向ければ、それがあなたの「真実」になります。引き寄せの法則によってそう決まっているのです。
 あなたの人生も他人の人生も、思考の優勢な部分を反映した結果にすぎません。