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任天堂のスマホ戦略が本格始動、「スーパーマリオラン」配信へ

2016年12月15日

[東京 15日 ロイター] - 任天堂<7974.T>は15日(太平洋標準時)、米アップル<AAPL.O>のスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」向けに、新作ゲーム「スーパーマリオラン」の配信を始める。

世界的な人気キャラクター「マリオ」を裾野の広いスマホゲームに投入することで、新たなユーザーを獲得するとともに、収益拡大をめざす。年度内にあと2本投入する計画で、同社のスマホ戦略が本格的に立ち上がる。

スーパーマリオランは、走り続けるマリオを指でたたいて操作し、コインを集めながらゴールを目指すゲーム。7月に配信を始めた「ポケモンGO」とは違い、同社が直接手掛けており、収益貢献への期待感が高まっている。

ダウンロードと一部プレーは無料だが、すべてのプレーを楽しむ場合は米国では9.99ドル、ユーロ圏では9.99ユーロ、日本では1200円支払う必要がある。買い切り型のため、追加課金を気にすることなく遊べるのが特徴だ。世界151の国と地域での配信を予定している。米グーグルのスマホ基本ソフト(OS)「アンドロイド」向けの配信日は未定。

同社のスマホゲームはポケモンGOが第一弾のイメージが強いが、ポケモンGOは開発・配信は米ナイアンティック、ライセンス供与と開発運営協力は持分法適用会社のポケモンが手掛けており、任天堂は持分法利益を受け取る立場に過ぎない。その意味で、スーパーマリオランが同社が直接手掛ける初のスマホゲームとなる。

ポケモンGOは当初、利益貢献は限定的とみられていたが、ふたを開けてみれば上期に100億円超にのぼったことが明らかになり、人気キャラクターゲームの底力をまざまざと見せつける形となった。

SMBC日興証券の前田栄治シニアアナリストは12日付のリポートで、スーパーマリオランについて、2017年3月末までに1.5億─2億ダウンロード(アンドロイド含まず)、課金率15─20%、売上高に300─400億円、営業利益に100億─140億円程度貢献すると予想している。

同社はスマホなど「スマートデバイス」向け事業について、1)任天堂IP(知的財産)に触れる人口の最大化、2)スマートデバイス事業単体での収益化、3)ゲーム専用機事業との相乗効果──を目的としており、2017年3月末までに、あと「ファイアーエムブレム」と「どうぶつの森」の2タイトルを投入する計画だ。

任天堂はこれまでスマートデバイスへの展開に慎重な姿勢をみせていたが、昨年3月のディー・エヌ・エー (DeNA)<2432.T>との提携を機に方針転換した。スーパーマリオランはDeNAが開発・運営で協力している。

スマホゲームをめぐってはソニー<6758.T>も強化する方針で、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)傘下のフォワードワークスは、来年度中にゴルフゲームなど5─6タイトルを投入する方向で準備を進めている。家庭用ゲーム機で人気タイトルを持つ大手2社の本格参入により、スマホゲームの競争は一段と激しくなりそうだ。

(志田義寧)

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