ダイヤモンド社のビジネス情報サイト

米11月CPI0.2%上昇、家賃値上がりが全体押し上げ

2016年12月16日

[ワシントン 15日 ロイター] - 米労働省が15日発表した11月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は前月比0.2%上昇だった。前年同月比は1.7%上昇で2014年10月以来の大きな伸びとなった。前月比、前年同月比とも市場予想と一致した。

10月は前月比が0.4%、前年同月比が1.6%の上昇だった。

11月はガソリンの値上がりが一服したほか、食料価格が伸び悩み、前月比のCPIの伸びは緩やかになった。ただ、家賃の値上がりを背景にした物価上昇基調は続いており、来年の連邦準備理事会(FRB)による追加利上げを後押しする可能性がある。

変動の激しい食品とエネルギーを除いたコアCPIは前月比で0.2%値上がりし、10月の0.1%上昇と比べて伸びを拡大した。上昇分の大半は、家賃の値上がりによるものだった。

前年同月比ではコアCPIは2.1%の上昇で、10月と変わらなかった。

ムーディーズ・アナリティクスのシニアエコノミスト、ライアン・スウィート氏は「インフレは良好な方向に向かって推移し、一段のインフレ上昇に向けたすべて条件は整いつつある。FRBが後手に回っているとは思わない。次回の利上げは3月に実施されると予想する」と語った。

FRBは14日、政策金利のフェデラルファンド(FF)金利を25ベーシスポイント(bp)引き上げ、年0.50ー0.75%とした。利上げについてイエレンFRB議長は「米経済への信任投票だ」と説明した。

トランプ次期米大統領が経済押し上げを目的としたインフラ投資や減税など拡張的な財政政策を推進すると予想される中で、FRBは来年3回の利上げを見込んでいる。

FRBは2%のインフレ目標を掲げているが、物価の目安として注視する個人消費支出(PCE)物価のコア指数は、前年同月比1.7%の上昇にとどまっている。

これについてFRBは、インフレ率は「今年の初め」以降は上向いているとし、物価は目標の2%上昇に「今後数年」で到達するとしている。トランプ次期大統領が掲げる財政刺激策は、米経済が最大雇用状態にある時に発動され、インフレを煽ることになる。

11月はガソリン価格が前月比2.7%上昇した。10月は7.0%と大幅な値上がりを記録していた。食品は5カ月連続で前月比横ばいで、家庭で消費される食品に限ると7カ月連続の値下がりだった。

コアCPIの構成要素の中では、住居費が引き続き値上がりした。家賃が前月比で0.3%値上がり。帰属家賃は2カ月連続で0.3%上昇だった。

10月まで2カ月連続で横ばいだった医療費は、11月に0.2%値上がりした。診療費が0.6%上昇する一方で、処方せん薬は0.6%値下がりした。病院での医療サービスも0.1%下落した。

11月は中古車を含む幅広い分野の品目が値上がりした。中古車は今年2月以来初めて上昇した。自動車保険費も1.0%上がった。

*内容を追加して再送します。

スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR


ロイター発 新着ニュース

ロイター提供、日本と世界の最新ニュースをお届けします。

「ロイター発 新着ニュース」

⇒バックナンバー一覧