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中国、無人潜水機は米軍の偵察活動の一部と認識 返還で落着へ

2016年12月19日

[北京 19日 ロイター] - 中国国営メディアと専門家は、中国海軍艇が15日に南シナ海で拿捕(だほ)した米国の無人潜水機について、中国政府は米国による偵察活動の一部と認識しているものの、その返還にあたって大きな騒ぎになる可能性は低いとの見方を示した。

米国防総省によると、無人潜水機はフィリピンのスービック湾から北西約50海里の海域で合法的に水温や透明度などの海洋データを収集していたところ、拿捕された。同省は中国側に抗議し、両国政府は17日、潜水機の返還で合意したと発表した。

中国国防省は、海軍艇が「正体不明の機器」を発見したため、安全のために調査を行ったと説明していた。

中国共産党機関紙の人民日報(海外版)は19日付の論説記事で、この潜水機を運航させていた米海軍の海洋調査船「USNSバウディッチ」は中国に対する偵察活動でたびたび違反行為を繰り返してきたと指摘。「潜水機の活動内容の重要性を隠しても、背後にある米軍の真の意図を隠すことはできない」と非難した。

中国人民解放軍国防大学のMa Gang教授はチャイナ・デーリー紙に対し、「海洋データは船舶の編隊、潜水艦の航路、戦闘計画の策定に重要なため、中国海軍が過去の経験をもとにUSNSバウディッチの活動を疑うのは当然だ」と語った。

上海政法学院の軍事専門家、Ni Lexiong氏はロイターに対し、中国海軍がおそらく無人潜水機の回収を命じたとの見方を示した。

ただ、今回の事案は2001年に米軍の偵察機が中国の戦闘機のインターセプトを受けた事件とはかなり異なり、はるかに規模が小さいため、「両国関係の全体像に影響を与えない」と指摘。中国側が米国に謝罪を求めるとは予想していないと述べた。

*写真が一部サイトで正しく表示されなかったため再送します。

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