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インタビュー:ルネサス、半導体メガ再編とは距離 戦略分野でM&A継続=社長

2016年12月19日

[東京 19日 ロイター] - 半導体大手ルネサスエレクトロニクス <6723.T>の呉文精社長兼最高経営責任者は19日、ロイターのインタビューで、世界の半導体産業で兆円単位の大型買収が相次いでいることについて「巨大なメーカーが出てくることは脅威だが、当社は合理性のあるところでやっていく」などと述べ、メガ再編の動向とは距離を置く考えを示した。M&A戦略については「まだやっていく必要がある」と語った。

<インターシル買収、60社から絞り込み>

ルネサスは今年9月、主にアナログ半導体を手掛ける米インターシル<ISIL.O>を約3200億円で買収すると発表。2017年上期に買収手続きを完了させる見通しだ。中国での独禁法に関する審査と対米外国投資委員会による審査が続いているが、呉氏は「来年6月末前には承認が得られるのではないか」と見通しを述べた。

呉氏は、日本興業銀行(現みずほ銀行)からカルソニックカンセイ<7248.T>社長などを経て、今年6月、ルネサスの社長に就任。インターシル買収について「60社くらいの候補リストから絞っていった」などと説明。「技術、製品、顧客が重複していない」と、補完性の高さを強調した。

<メガ再編ありきではない>

ただ、3200億円という買収金額は、昨年から今年にかけて1兆円を超える規模の買収案件が相次いでいる半導体業界の中では小粒さが否めない。

米通信用半導体大手クアルコム<QCOM.O>が10月下旬、オランダ半導体大手NXPセミコンダクターズ<NXPI.O>の買収を発表したが、債務も含めた買収額は約470億ドル(約4兆9000億円)に上る。トムソン・ロイターの調べによると2015年以降、1兆円超の半導体企業の買収案件は世界で6件に上る。

メガ再編の潮流におけるルネサスの立ち位置ついて呉氏は「少なくともそれありきではない」と述べた。「当社は自動車や家電、スマートメーターなどのマイコンは世界一のシェアを持っている。間口を広げて何でもやろうとは考えていない」とした。

今後のM&Aの対象ついて呉氏は「いわゆる半導体メーカーが上位リストかというと疑問だ。当社の開発はどんどんソフトウエアに寄っている。勝負する場所が変わってきている」などと話した。

(インタビューアー:浜田健太郎、山崎牧子)

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