前回の復習:空気はなぜ…

 隔週での連載なんて、初めてです。果たしてちゃんと続くのでしょうか(笑)

 そんなこと言っていないで、講義を続けましょう。でも、まずは前回の復習からです。ナニゴトも、繰り返さないとスキルにはなりませんから。

 前回まず示したのは、「空気はなぜ透明か?」という問いの解き方でした。

 ・論理的に解く:空気が不透明だとヒトにとってすごく不便なのだが、空気がヒトの便利さのために透明になってくれるわけではないので、だったらヒトが変わるしかない。つまり、空気が透明に見えるように、ヒトが変わった=目が進化した、のだ

 でも、より多くの部分は、「問いをどう立てるのか」という点に割かれていました。

 ・隠れた主語(Who)を見抜く:ここではヒト
  ・隠れたウソを見抜く:本当は、空気は完全に透明なわけではない。紫外線やガンマ線には不透明

 さらに付け加えられていたのは、どうやってそれらを発見するかでした。

 ・幅広い知識:金星の大気がヒトにとっては「不透明」であることを知っていれば、「空気(大気)は必ずしも透明じゃない」ということに気がつく

 問いが難しい場合、真正面から立ち向かってはいけません。まずは問いそのものを、十分吟味しましょう。隠れている主語やウソ(意図せずとも)はないか、と。

 そのための、知識です。幅広い知識はきっとあなたに、別の視点を与えてくれます。まずはその幅広さの極限から。

 それは「宇宙人の視点」です。