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NY市場サマリー(20日)

2016年12月21日

[20日 ロイター] - <為替> ユーロが対ドルで下落。欧州時間には一時約14年ぶりの安値に沈んだ。

米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長が19日、雇用情勢の明るさに言及したため来年の利上げペースが加速するとの観測が強まり、ドル買いが広がったことが影響した。円は日銀金融政策決定会合を受け、ドルに対して反落した。取引は極めて薄いという。

ロイターのデータによるとユーロ/ドル<EUR=>は欧州時間に2003年1月以来の安値となる1.0350ドルを付けた。

主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は一時2002年12月以来の高値になった。

前日はロシアの駐トルコ大使殺害やドイツ・ベルリンのトラック突入事件を背景に安全通貨の円を買う動きが優勢だった。しかし日銀が20日までの決定会合で長期金利の操作目標など現行政策の維持を決めると、何らかの緩和縮小を予想していた一部市場参加者が円売りに動いた。

ユーロや円に逆風が吹く中で、ドル買い需要はこの先も続く公算が大きい。BTIGのチーフ・テクニカル・ストラテジスト、ケイティ・ストックトン氏は「ドルは依然として支えられている。短期的には息切れの兆しが出ているものの、上昇の流れは健在だ」と指摘した。

<債券> 米国債価格が下落した。ダウ工業株30種とナスダック総合が過去最高値を更新するなど株価の値上がりで、安全資産とされる米国債の投資妙味が薄れた。

前日は逃避買いが膨らんだが来年の米利上げペースを見極めようとする中、投資家は利回り上昇への懸念から積極的な債券買いには動きにくい。

CIBCの米国債トレーディング部門責任者、トム・トゥッチ氏は「トランプ次期米政権の動向を見守る必要があるが、政策の詳細が明らかになるのは来春初め頃だろう」とし、FRBは「6月以前に行動を起こすための十分な情報が得られない」と予想する。

米景気の力強さを判断する上で、市場は22日発表の第3・四半期の米国内総生産(GDP)確報値と個人所得・消費支出統計に注目している。

<株式> トランプ次期米大統領の政策をめぐる楽観的な見方が相場を下支えするなか、ダウ工業株30種とナスダック総合の両指数が終値としての最高値を更新した。

ダウ工業株30種は2万ドルまであと約25ドルの水準で終了した。

USバンクのプライベート・クライアント・リザーブ部門でマネジングディレクターを務めるジェフ・ジッパー氏は「市場はトランプ氏の減税とインフラ支出、規制緩和という政策に焦点を当てている」と述べた。

だが一部の投資家は、株式が割高になったと考えている。トムソン・ロイター・データストリームによると、S&P総合500種企業の業績予想に基づく株価収益率(PER)は約17倍で、10年平均の14倍を大きく上回っている。

ダウ工業株30種の2万ドルは大きな節目であり、投資家の間では、ダウが2万ドルを突破すれば最近の相場上昇が続くシグナルになるとの見方もある。ダウが初めて1万ドルを超えたのは1999年だった。

コモンウェルス・フィナンシャル・ネットワークのブラッド・マクミラン最高投資責任者(CIO)は「(ダウが2万ドルの)壁を突破するのに十分なエネルギーを確保するということは、株式を購入する力がみなぎっている状況を意味する」と指摘。「相場がいったん壁を突き抜ければ、レンジの上限だった水準が下限になる傾向がある」と話した。

セクター別では、S&P総合500種の主要11業種指数のうち8業種が上昇。S&P金融株指数<.SPSY>は1.12%高、S&P一般消費財株指数<.SPLRCD>は0.78%上がった。

金融株ではゴールドマン・サックス<GS.N>が1.68%上昇してダウ工業株30種を押し上げた。

食品のゼネラル・ミルズ<GIS.N>は2.55%安。市場予想を下回った四半期決算を受けて売られた。

<金先物> リスク選好が強まるなか3日ぶりに反落。FRB議長が前日の講演で、米労働市場の力強さに言及したことなどを受けて、きょうはリスク資産に資金が流入。欧米株価が上昇したほか、ドル買いに一段と弾みがつき、米金利も高水準で推移した。

<米原油先物> 3日続伸。米石油協会(API)と米エネルギー情報局(EIA)が今夕と翌21日朝にそれぞれ発表する在庫週報をにらんで、原油在庫の減少期待から買いが先行した。2月限清算値は0.24ドル高の53.30ドル。

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