電車より高速バスが「安い・便利」な意外な行き先JR新宿駅新南口からわずか2分の「バスタ新宿」がオープンして、東京発の高速バス事情は大きく変わった

2016年4月のバスタ新宿オープンで高速バスを取り巻く環境は大きく変わり、若者からシニア層まで利用者が増加している。その理由の一つとして「新幹線より安い」「直行できる」「夜行バスなら寝てる間に移動できる」などの高速バスのメリットに気づいたからだろう。では、実際にこのメリットを最大限に感じられる行き先はどこなのか?定番から意外なところまで、いくつか紹介しよう。

バスタ新宿から利用者が多い意外なエリア

電車より高速バスが「安い・便利」な意外な行き先

 バスタ新宿の開業から9月下旬までの方面別利用者数は、1位が箱根(33.5万人)、次いで大阪(32.5人)、河口湖(32.1万人)、名古屋(25.9万人)、羽田空港(25.6万人)となっており、上位5ヵ所は順当と言える。

 1位の箱根は一時期観光客が減ったにもかかわらず、圧倒的な人気だ。新宿から箱根駒ヶ岳ロープウェー出発駅の箱根園までのアクセスを電車と高速バスで比較すると、電車では箱根湯本まで行き、そこからバス移動で、所要時間は約2時間45分、運賃は3260円。一方、高速バスは、小田急箱根高速バスで約2時間30分で、運賃は2160円。往復ならさらに割引もあり、仙郷楼や箱根桃源台など旅程にあわせた場所で降りれる自由度もある。所要時間、運賃ともに高速バスの利点が活かせるとあれば、バスタ新宿からの利用者数が1位なのも納得だ。