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ドローン宅配、日本でも実験開始!離島暮らしの救世主になるか

待兼 音二郎
2017年1月12日
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 この関前諸島こそ、ドローン宅配の恩恵が大きい島々ではないだろうか。しかし、今治市の半島部からでも直線距離が5km以上あり、ドローンの飛行距離としてはいささか長すぎるのが難点である。ところが、今治市企画課によれば、岡村島を拠点にして、小大下島と大下島に日用品や宅配便、郵便物をドローンで届けるといった案もあるようだ。

 以上、無人ドローン宅配の可能性を、今治市島嶼部の物流事情に照らして考えてみた。現状で数百万円という機体価格が今後の普及によって下がり、運行安全性にも高い信頼が得られれば、離島や過疎地の生活環境を大きく変える可能性がある。

 これから21世紀の半ば以降にかけて、日本の総人口が減少し、経済規模が縮小する中、過疎地の集落をコストをかけて維持するよりは、皆が都市近郊に移り住んだほうが望ましいという意見を耳にすることもある。それにも一理あるとは思うが、反論したい点もある。

 なぜなら、自分の知る限り、都会で年金暮らしをするお年寄りより、山間部や海辺で畑作業や漁労を片手間にでもやっている年配者のほうが、ずっと元気で生き生きとしているからである。自然の中で体を動かすことは、健康増進効果があると思う。

 関前諸島の3つの島すべてを、数十年後も有人島として残すことは正直難しいだろう。だが、物流の問題さえ解消されれば、風光明媚で気候温暖な瀬戸内海の島で、老後を過ごすのには理想的な環境ともいえる。日本の津々浦々に眠っているそんな集落を未来に残すために、ドローンを生かす方法もあると思う。

(待兼音二郎/5時から作家塾(R)

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