ダイヤモンド社のビジネス情報サイト

写真が語る2016年:小頭症の赤ちゃんを抱きしめる母親

2016年12月27日

[7日 ロイター] - ブラジルで今年初めに猛威を振るったジカ熱。同ウイルス感染に関連して発症するとされる小頭症の赤ちゃんが数多く生まれた。

2016年を象徴する一連の写真について、ロイター・カメラマンが撮影当時の様子を語る。

撮影したカメラマン:Ueslei Marcelino

胎児の頭が成長していないことを超音波検査で知ったのは、グリーゼ・ケリー・ダ・シルバさんが妊娠7カ月のときだった。

料金所で働く27歳のシルバさんは、昨年4月に発疹、微熱、そして腰痛が3日間ほど続いたという。

3カ月になる娘のマリア・ジョバンナちゃんは小頭症と診断された。

私はシルバさん一家と共に過ごし、マリアちゃんの世話を見守った。

 「自分の娘が障害をもって生まれるなんて想像もしなかった」とシルバさんは話す。

 「彼女を初めて見たとき、泣いてしまった。完璧な娘で、神に感謝した。愛する気持ちと幸福感に満たされた」

家族はシルバさん夫婦を支援し、マリアちゃんに分け隔てなく接している。

このような取材はデリケートだ。家族は起きていることに敏感であり、思いやりをもって敬意を表することが重要だ。私はいつもカメラは下の方に下げ、最初に話しをすることから始める。皆、話を聴いてもらう必要があるからだ。

シルバさんは小頭症の子どもをもつ母親のメッセージング・グループを立ち上げた。

彼女たちはお互いに経験と支援を共有する。シルバさんは今でも、いつか娘が歩き、言葉を話せるようになるという希望を失ってはいないが、いまだに何の治療法も提示できない公的医療機関に対しては、苛立ちを隠さない。「歩くことができないと医者に告げられた時には信じられなかった。いずれすべてがよくなると信じたい」

それから数カ月、私はシルバさんの家族と連絡を取っていた。一家の生活は楽ではない。シルバさんは娘を世話するため、常勤の仕事を辞めた。臨時の仕事に就く夫の稼ぎは1カ月当たり200ドル(約2万3000円)に満たない。

マリアちゃんにはたくさんの薬が必要で、家族には治療費を賄えるだけの十分な経済力がない。政府や社会福祉プログラムからの援助を期待しているが、まだ何も援助を受けられずにいるという。

スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR


ロイター発 新着ニュース

ロイター提供、日本と世界の最新ニュースをお届けします。

「ロイター発 新着ニュース」

⇒バックナンバー一覧