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自動車業界幹部、トランプ氏意識し米国投資を相次ぎ強調

2017年1月10日

[デトロイト 9日 ロイター] - デトロイトで開かれた北米国際自動車ショーでは世界の自動車業界幹部が、メキシコに工場を建設する各社の動きを批判しているトランプ次期米大統領の意向を意識して、米国へ投資する自社の方針を相次いで強調した。

フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)<FCHA.MI><FCAU.N>のマルキオーネ最高経営責任者(CEO)は9日、トランプ氏の通商政策と税制政策を巡る不確実性が対メキシコ投資の遅れに結び付く可能性があると指摘。同社の米国内工場で2000人の雇用を創出する計画を明確に示した。

マルキオーネ氏は「メキシコの自動車業界は長年、米国市場向けに生産体制を整えて対応してきたのが実態。仮に米国市場がなくなれば、その存在理由は風前の灯だ」と述べた。

FCAは8日、ミシガン州とオハイオ州の2工場に10億ドルを投じて設備の最新化を図ると発表。「ジープ」ブランドのスポーツ多目的車(SUV)を生産するほか、「ラム」ブランドの大型ピックアップトラックの生産をメキシコからミシガン州に移す可能性がある。

またフォード・モーター<F.N>は9日、SUV「ブロンコ」とミッドサイズ・ピックアップトラック「レンジャー」を米市場に再投入する計画を明らかにした。同社は先週、メキシコに16億ドルを投じて工場を建設する計画を撤回している。

フォードやFCAなどの幹部はインタビューでは、自社の投資判断はビジネス面で検討した結果であり、トランプ氏の発言によって動いたわけではないと話している。

トランプ氏は9日、ツイッターでフォードとFCAの発表を称賛。「ついに事態は動き始めた。FCAはミシガン、オハイオ両州に10億ドルを投じ、2000人の雇用を創出する計画を発表した」とつぶやいた。その後のツイッターでは「フォードも先週、メキシコに10億ドル規模の工場を建設する代わりに、 ミシガン州および米国内で拡大していく計画を発表した。フォードとフィアット(・クライスラー)に感謝の意を表する」とした。

一方、トヨタ自動車<7203.T>のジム・レンツ専務役員は9日、今後5年間の米国での設備投資額が100億ドルで、過去5年間の投資額が同額になるとの見通しを示した。

またホンダ<7267.T>は新型のハイブリッドモデルを2018年に米国内の既存工場で生産する予定。ジョージア州のトランスミッション工場への投資を拡大する方針も明らかにした。

さらにダイムラー<DAIGn.DE>のツェッチェCEOは8日、アラバマ州の工場でのSUV生産を拡大するため13億ドルを追加で投資すると表明。フォルクスワーゲン(VW)<VOWG_p.DE>は2019年にかけて米国に70億ドルを投資する計画だ。

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