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アリアド買収で世界市場狙う、買収は財務の柔軟性重視=武田CEO

2017年1月10日

[東京 10日 ロイター] - 武田薬品工業<4502.T>のクリストフ・ウェバー社長CEOは10日、米アリアド・ファーマシューティカルズ(マサチューセッツ州)<ARIA.O>買収について電話会見し、米国だけでなくグローバルな市場獲得を狙うなどと述べた。また、買収で支払う75%のプレミアムについては、同社のバリューや武田との相乗効果を踏まえた判断だったと語った。

武田は9日、がん治療薬分野を強化するため、アリアド社の全株式を総額約52億ドルで買収することで合意したと発表した。アリアド社は、慢性骨髄性白血病や特定の急性リンパ性白血病を対象とする治療薬「Iclusig」を販売しているほか、遺伝的要因を持つ非小細胞肺がんの治療薬「brigatinib」も臨床段階にある。

ウェバー社長は会見で、これら二つの「革新的な薬剤」および武田との「コストシナジー」が買収を実現した要因だったと強調。がん治療薬のポートフォリオを拡大すると同時に、「米国だけでなくグローバルな市場獲得を目的にしている」と述べた。

武田は今回の買収でアリアドの株価に対して75%のプレミアムを支払う予定だが、それについて同社長は「(今回の判断は)バリューに基づいており、武田にとってシナジー効果は高い。戦略的にも合致している」と説明した。

一方、買収に伴う財務への打撃については「買収後も財務の柔軟性は維持することができ、配当方針にも影響は出ない」と指摘した。

会見に同席したジェームス・キーホーCFOは、今後の買収戦略について、「適切な買収の可能性があれば借入能力はある」とする一方、「短期的にすぐに大きなディールをやるということではない」と述べ、財務の健全性を維持する必要性を強調した。

一方、ドナルド・トランプ氏が率いる米次期政権の影響について、ウェバー社長は「(米国が)イノベーションを推進する国であることは変わりないはずだ。医療制度については変わってくるだろう。これは認識している」とし、動向を見守る姿勢を示した。

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