売りそびれて現金化できないのが最悪

 利食いして、後悔するプロの投資家はいません。現金化してプールしておけば、次の下落で、ふたたび買い出動ができるからです。

 初心者ほど、あとの上昇を見て、「ああ、どうして、もっと利益が出てから売れなかったのだろう」と後悔したりしがちです。

 しかし、そんな必要はありません。売りそびれて、現金化できないことのほうこそ、後悔すべきです。

 そのぶん、練習をする機会が失われてしまいます。

 ふたたび、株が底値に近付いても、手持ちの資金がなくて、買うことができなくなるからです。

 保有した株の利益が出る段階になったら、分割でなはくまとめて売ってしまいましょう。

上岡正明(かみおか・まさあき)
株式会社フロンティアコンサルティング代表取締役社長
1975年生まれ。放送作家を経て、27歳で戦略PR、ブランド構築、マーケティングのコンサルティング会社を設立し、独立。現在まで14年間、実業家として会社を経営する。これまでに、三井物産やSONYなど200社以上の企業ブランド構築、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントやPRなどを行う。
起業する一方で、同じ時期に元手200万円で株式投資をスタート。以後、リーマンショックと東日本大震災という2度の破算危機をなんとか持ちこたえ、株の保有資産1億円を達成する。現在も、会社経営の傍ら株式投資は継続中。独自に編み出した「うねりチャート底値買い分割投資術」で着実に利益を上げている。 保有資産は、購入した不動産などを含めて1億5000万円をキープ。トータルでは1億円以上のプラスに。また、エンジェル投資家としての一面も持ち、スタートアップをはじめ、これまで500社以上の有望な会社に投資して株を保有する。
多摩大学大学院経営情報学研究科(MBAコース)在籍中。
学校法人バンタンJカレッジ客員講師、日本マーケティング学会会員、日本神経心理学会会員、日本社会心理学会会員、日本行動心理学会会員、一般社団法人日本行動分析学会会員

※次回は、1月20日(金)に掲載します。