最下層からの成り上がり投資術!
2017年1月10日公開(2017年1月10日更新)
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「最下層からの成り上がり投資術!」

著者・コラム紹介

最下層からの成り上がり投資術!

藤井英敏 ふじい・ひでとし

カブ知恵代表取締役。日興證券、フィスコ等を経て05年にカブ知恵を設立。歯に衣着せぬ語り口が個人投資家に人気。雑誌「ザイ」をはじめ多方面に活躍中。

藤井 英敏

2017年の日本株は、大発会で最高のスタートを切り
マザーズ指数にも短期・中期の上昇トレンドが発生!
年初に儲けるだけ儲けて「先行逃げ切り」を狙え!

 2017年の大発会の日経平均株価は、大納会比479.79円高の1万9594.16円でした。4年ぶりに大発会で上昇し、昨年12月20日以来2週間ぶりに昨年来高値を更新しました。

 昨年は、大発会から日経平均株価が6連敗したことを考えると、今年は最高のスタートを切ったといえるでしょう

日経平均株価チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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 今年に入っての上昇は、東京株式市場が正月休みで休場している間に発表された米国及び中国の良好な経済指標を受け、外国為替市場で円安が進み、日本株への買い意欲が強まった結果です。

米国株は雇用統計が好感され
NYダウが2万ドルの大台が目前に迫る

 また、米国株は足元で強い動きを続けています。例えば、1月6日のNYダウは反発し、前日比64.51ドル高の1万9963.80ドル。一時は1万9999.63ドルと、2万ドルに肉薄する場面がありました。

NYダウチャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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 1月6日に発表された2016年12月の米雇用統計では、非農業部門の雇用者数が前月比15万6000人増と市場予想の18万人程度の増加を下回ったものの、平均時給が前年同月比で2.9%上げと、上昇率は2009年6月以来7年半ぶりの大きさとなりました。これが好感されたためです。

 この雇用統計を受け、賃金上昇が加速し物価全体を押し上げる「インフレ」が意識され、FRBによる金融政策の正常化が順調に進むとの見方から、米10年物国債利回りは上昇基調です。このため、外国為替市場では、日米金利差が拡大するとの期待が燻り続け、ドル高・円安基調が継続しています。

これらがわが国主力の輸出関連株、及び日経平均株価への強烈な追い風になっています

 ただし、1月9日のNYダウは反落し、前週末比76.42ドル安の1万9887.38ドルでした。原油先物相場の下落に加え、トランプ次期米大統領が1月11日に記者会見する予定のため、今後の政策などについての発言を見極めたいとの様子見ムードが強かったことが影響しました。

トランプ大統領の就任式で
「トランプノミクス」は調整入り?

 メキシコへの雇用流出に目を光らすトランプ米次期大統領は、1月5日、自身のツイッターで、「トヨタはメキシコのバハカリフォルニア州に工場を建て、米国向けにカローラをつくると言っている。あり得ない! 米国に工場を建てるか、高い関税を払え」と書き込みました。

 市場では、1月11日の会見で、トランプ氏が足元のドル高進行を懸念する発言をするか否か、また、前述のトヨタ向けのような保護主義的な政策についての過激な発言の有無を警戒するムードが強いようです。

 そのトランプ氏は、1月20日、首都ワシントンで開く就任式で宣誓し、第45代大統領に正式就任します。

 市場関係者へのヒアリングベースでは、昨年11月9日を起点にした第1次トランプラリーは、この就任式でいったん終了するとみている人が多いです。また、トランプ新大統領の予算教書発表の2月9日がトランプラリーの終わりとみる人も同じくらい多いですね。

いずれにせよ、トランプ新大統領絡みのイベントが、今回のトランプラリー調整入りのきっかけになるとの見方が大勢のようです。

日経平均株価が調整入りする明確なサインは?

 私は、市場が今後どのような反応をするか予想がつきません。しかし、日経平均株価については、テクニカル的に、株価指数先物・オプション16年12月物のSQ値1万8867.45円を割り込んだら、それは調整入りの明確なサインになり得るとみています。

 つまり、SQ値を割り込むまでは「強気」、割り込んだら「中立」または「弱気」にスタンスを引き下げるべきだと思います。

 やはり、波乱要因はドル/円相場でしょう。トランプ氏の発言などを受けて、円高に大きく振れるようなら、それなりの値幅の伴った調整を覚悟するべきだと思います。逆に円安に振れるようなら、一段高が期待できます。

つまり、当面の日経平均株価は、ボラタイルに動く可能性の高いドル/円相場を受けて右往左往する見通しです。

出遅れていたマザーズ市場が改善
小型株投資で値幅が取りやすい相場に

 ところで、昨年12月相場まで期待外れだった東証マザーズ指数の値動きが、今年に入り顕著に改善してきました。

東証マザーズ指数チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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 1月6日の終値は981.01ポイントでした。確かに依然として、昨年来高値圏で非常に強い動きを続ける日経平均株価とは対称的に、昨年来高値の1230.82ポイントを大きく下回る水準です。

 しかしながら、チャート的には、5日移動平均線(1月6日現在958.30ポイント)、25日移動平均線(同925.86ポイント)、75日移動平均線(同925.09ポイント)の全てを上回り、短期・中期の上昇トレンドが発生しています。

 また、東証マザーズ指数の売買代金は、大発会は925億円、1月5日は1112億円、6日は1208億円と、2日連続で1000億円を超えてきました。商いの盛り上がりも確認できています。このため、足元のアクティブ個人の相場の体感温度は急上昇しているはずです。

 このことから、1月相場は、新興市場を中心に小型株投資で値幅取りがやりやすい相場になったと考えます。もちろん、日経平均株価が急落する場面では、小型株もナイアガラになるでしょうが、通常の調整の範囲内の値動きなら、短期資金が小型株に流入し易くなるので値幅取りのチャンスが広がるでしょう。

2017年は年初に儲けて「先行逃げ切り」を狙うべし!
調整のサインを感じたら、即座に撤退を

 昨年の日本株は、スタートで躓き、11月までは非常に難しい相場が続きました。しかしながら今年は、昨年11月以降の「トランプノミクス相場」が続き、スタートダッシュに成功しました。

まずは、年初で儲けるだけ儲けて、「先行逃げ切り」を図りましょう。ただし、どんな上昇相場でも、「上昇→下降」を繰り返すものです。このため、今回の上昇シリーズが終了したと感じたときは、迅速に買いポジションを縮小させるなど、リスク管理徹底してください。

 そして、今年もよろしくお願いします。

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