住宅ローン借り換え比較ランキング[2017年]
2017年1月13日公開(2017年3月22日更新)
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「住宅ローン借り換え比較ランキング[2017年]」

著者・コラム紹介

住宅ローン借り換え比較ランキング[2017年]

ザイ・オンライン編集部

住宅ローン金利の最新動向チェック【2017年1月】
10年固定金利以上の長期金利は上昇基調に!

 2017年1月の住宅ローンの金利は、10年以上の金利の上昇基調が鮮明になりました。果たして、今後もこの傾向は続くのか、借り換えを中心に各銀行の最新の金利動向を見ていきましょう。(住宅ローンアドバイザー 淡河範明)

 2016年12月の日本の債券市場は、トランプショックで米国景気が好転するとの見通しにより、金利上昇の可能性もありましたが、日銀のイールドカーブコントロールにより、短期金利から10年固定金利までの金利については、一定のレンジに抑え込まれました。一方で、10年超の長期金利については、じわじわと上昇しています。

 住宅ローン金利をみると、10年以上の長期金利が上昇しています。もしかすると住宅ローン金利は、これまで引き下げ過ぎていた反動による上昇が始まったのかもしれません。今後の動向に注目です。

「変動金利」は楽天銀行が不動の1位
アルヒと住信SBIネット銀行が金利引き下げ!

「変動金利」は先月に続き、ほとんどの金融機関が金利を変更していません。現在、調査対象の16社中2社のみが金利を下げ、残り14社は金利が変わりませんでした。

 当初適用される金利である「表面金利」については、先月の最低金利は新生銀行でしたが、アルヒと住信SBIネット銀行が金利を下げ、表面金利で1位となりました。今月、金利を変化させたたった2つの金融機関は、表面金利でナンバー1をとるために動いたのです。

 一方で、先月まで表面金利で同率2位だった「じぶん銀行」は、金利引き下げに追随しなかったため、順位を落としました。

 ただし、お得な住宅ローンを探すのに最適なのは、諸費用を加味した「実質金利」です。実質金利では、楽天銀行が不動の1位を継続してはいます。しかし、表面金利ではわずかに負けているため、他のランキングや比較サイトではなかなか評価されていないのが残念です。

 下表は、1月の「変動金利」住宅ローン金利ランキング(借り換え)です。新規借り入れは、同率2位だった「じぶん銀行」が4位になった以外は同じ顔ぶれでした。

【2017年1月最新版】競争が激しく、過去最低水準!
◆「変動金利」住宅ローン金利ランキング(借り換え)
※借入金額3000万円、借入期間35年(詳細な条件は表組の下に記載)
順位
(前月)
銀行名 <商品名>
実質金利
(費用等含む)
表面金利
(費用等除く)
保証料
(税込)
事務手数料
(税込)
1位
(1位)
◆楽天銀行 <変動金利(固定特約付き)変動金利>
0.571% 0.507% 0円 32.4万円
2位
(2位)
◆ARUHI <MR.住宅ローンREAL 頭金20%以上 変動金利>
0.575% 0.447% 0円 借入額×2.16%
2位
(2位)
◆住信SBIネット銀行 <通期引下げプラン 頭金20%以上 変動金利>
0.575% 0.447% 0円 借入額×2.16%
>>「変動」住宅ローン金利ランキング(借り換え)はこちら!

「5年固定」5年固定は楽天銀行が表面金利を上げるも
 実質金利では1位をキープ

「5年固定金利」は、あまり変化がなく、調査対象の金融機関16社の内、6社が金利を上げ、金利を下げた金融機関はありませんでした。

「表面金利」で順位の変更はありませんが、楽天銀行とみずほ銀行がわずかではありますが、金利を上昇させました。

 お得な住宅ローンを探すのに最適な「実質金利」については、楽天銀行が1位をキープしています。表面金利を先月の0.822%から今月は0.927%に上げました。10年未満の固定期間の住宅ローンの実質金利でほぼ1位を独占している状態の楽天銀行は、「実質金利1位」の座をキープできるように慎重に表面金利を上昇させているように見えます。

 下表は、「5年固定」住宅ローン金利ランキングです。新規借入も、借り換えについても、1〜3位は同じ顔ぶれでした。 

【2017年1月最新版】変動か10年固定との金利差が少ない!
◆「5年固定」住宅ローン金利ランキング(借り換え)
※借入金額3000万円、借り入れ期間35年(詳細な条件は表組の下に記載)
順位
(前月)
銀行名 <商品名>
実質金利
(費用等含む)
表面金利
(費用等除く)
保証料
(税込)
事務手数料
(税込)
1位
(1位)
◆楽天銀行 <変動金利(固定特約付き)5年固定>
0.687% 0.927% 0円 32.4万円
2位
(2位)
◆イオン銀行 <金利プラン(定率型)5年固定>
⇒公式サイトはこちら!
0.777% 0.850% 0円 借入額×2.16%
3位
(3位)
◆みずほ銀行 <最後まで変わらずおトク!(ネット) 5年固定>
0.779% 0.775% 借入額×2.06% ※1 3.24万円
※表面金利が1位の住宅ローン(5年固定)

三菱UFJ信託銀行 <当初固定期間引下型 5年固定>
実質金利4位
0.797%
表面金利1位
0.380%
借入額×2.06% ※1 3.24万円
>>「5年固定」住宅ローン金利ランキング(借り換え)はこちら!

「10年固定」は16社中12社が金利を上げる
 金利を下げた金融機関は1社もなし

「10年固定金利」は、小さいながらとうとう動きがありました。16社中12社が金利を上げ、金利を下げた金融機関は1社もありませんでした。10年国債の金利は、ほとんど変化がなかったにもかかわらず、非常に多くの金融機関が金利を上げたということは、住宅ローン金利が上昇局面に入ったからでしょうか?

 2016年12月には特筆すべき事件が起きました。絶対王者であるりそな銀行が、10年固定の金利を0.55%に引き上げたにもかかわらず、月中に0.45%に引き下げたのです。多くの金融機関は、金利を1度変更したら、1カ月以内に金利の変更はしませんが、金利が大きく変動した時にはそれにあわせて変更することがあります。

 しかし、先月は10年国債の金利はほとんど変動しなかったので、今回の変更は金利環境に応じたものではないのです。おそらく、12月の金利上昇により、りそな銀行にとって営業的なダメージがあったのではないかと推測されます。

 実際に、私のお客様も、11月にりそな銀行の10年固定を申し込んだのですが、りそな銀行が12月に金利を引き上げたことを受け、諸費用などを加味した「実質金利」では、お得になる他銀行にあわてて申し込みました。するとその動きを察したのか、表面金利を0.45%に引き下げてもよいとの連絡がきたのです。後日、ホームページでも0.45%に引き下げられていました。

 本来は、表面金利に踊らされても本当にお得な住宅ローンを見つけられないのですが、利用者は表面金利の変動に敏感であるようで、それに対応する金融機関の意思決定が意外に早かったことが驚きでした。

 下表は「10年固定」住宅ローン金利ランキング(借り換え)です。

【2017年1月最新版】競争激化で5年固定よりも金利が低い商品も!
◆「10年固定」住宅ローン金利ランキング(借り換え)
※借入金額3000万円、借り入れ期間35年、団信加入で計算(詳細な条件は表組の下に記載)
順位
(前月)
銀行名 <商品名>
実質金利
(費用等含む)
表面金利
(費用等除く)
保証料
(税込)
事務手数料
(税込)
1位
(1位)
◆りそな銀行 <WEB限定借換ローン(当初型)10年固定>
0.670% 0.500% 0円 借入額×2.16%+3.24万円
2位
(3位)
◆みずほ銀行 <最後まで変わらずおトク!(ネット) 10年固定>
0.845% 0.825% 借入額×2.06% ※1 3.24万円
3位
(6位)
◆イオン銀行 <[期間限定]特別金利プラン 10年固定>
0.859% 0.590% 0円 借入額×2.16%
>>「10年固定」住宅ローン金利ランキング(借り換え)はこちら!

(「10年固定」住宅ローン金利ランキング(新規借入)はこちら) 

「35年固定」は、先月からの上昇傾向続く
16社中、9社が金利を上げる!

 「35年固定金利」は、10年超の長い固定金利はフラット35を含めて、16社中9社が金利を上げ、金利を下げた金融機関はありませんでした。

 先月から、全期間固定は金利が上昇を始めています。10年国債が久しぶりにマイナス金利からプラスに転じたことを受けての現象だと考えられます。下の表は、2016年12月の年限ごとの金利の最小値、最大値、上昇幅(スプレッド、最大値-最小値)です。 

 2016年12月の国債金利の推移
国債銘柄 最小値 最大値 上昇幅
(スプレッド)
10年国債 0.024% 0.080% 0.056%
15年国債 0.224% 0.359% 0.135%
20年国債 0.476% 0.649% 0.173%
25年国債 0.546% 0.736% 0.190%
30年国債 0.580% 0.785% 0.205%
40年国債 0.660% 0.874% 0.214%

 これを見れば、日銀のイールドカーブコントロールがどれくらい効いているかを、およそ確認できます。 当面10年国債までは「現状維持」と宣言していているとおり、さほど金利は上昇しておらず、今後もおよそ▲0.1%~+0.1%の範囲で収まるのではないかとみられます。

 しかし、10年超の国債金利は急激に上昇しており、40年国債は0.874%と、1%に近付いていています。

 では次に、住宅ローン金利の変化を見てみましょう。

 住宅ローン35年固定金利の上昇幅(実質金利上位銀行のみ
  2016年12月 2017年1月 上昇幅
(スプレッド)
みずほ銀行 1.110% 1.150% 0.040%
三菱UFJ信託銀行 1.140% 1.240% 0.100%
三菱東京UFJ銀行 1.210% 1.320% 0.110%
住信SBIネット銀行 1.290% 1.360% 0.070%
ソニー銀行 1.281% 1.512% 0.231%
優良住宅ローン(フラット35) 1.100% 1.120% 0.020%

 超長期の住宅ローン金利は、本来の期間からすれば、30年国債などより長い期間の国債の金利に連動してもおかしくないのですが、実はこれまでは大半の銀行が10年国債に連動させていました。

 みずほ銀行、住信SBIネット銀行、フラット35の上昇幅を見てください。上昇幅は0.02%~0.07%しかなく、国債金利の表を見比べると、10年国債と金利上昇幅が近く、およそ10年国際に連動していることがわかります。

 ところが、三菱UFJ信託銀行、三菱東京UFJ銀行の上昇幅は、0.10%から0.11%であり、10年~15年あたりの国債の金利上昇幅と一緒です。ソニー銀行にいたっては、30~40年あたりの国債の金利上昇幅に近いといえます。このように、金融機関ごとに金利設定が多様化していく傾向はもっと強くなっていくでしょう。つまり、長期固定金利は銀行によっては大きく引き上げる可能性が出てきたということです。今後の金利の動きがどうなるか、要注意です。

 下表は「35年固定」住宅ローンランキング(借り換え)です。(「35年固定」住宅ローン金利ランキング(新規借入)はこちら)

【2017年1月最新版】低金利の今が、長期金利への借り換えチャンス!
◆「35年固定」住宅ローン金利ランキング(借り換え)
※借入金額3000万円、借り入れ期間35年、団信加入で計算(詳細な条件は表組の下に記載)
順位
(前月)
銀行名 <商品名>
実質金利
(費用等含む)
表面金利
(費用等除く)
保証料
(税込)
事務手数料
(税込)
1位
(1位)
◆みずほ銀行 <全期間固定プラン ネット 35年固定>
1.285% 1.150% 借入額×2.06% ※1 3.24万円
2位
(2位)
◆三菱UFJ信託銀行 <全期間固定型 35年固定>
1.375% 1.240% 借入額×2.06% ※1 3.24万円
3位
(4位)
三菱東京UFJ銀行 <ずーっと固定金利コース 35年固定>
1.456% 1.320% 借入額×2.06% ※1 3.24万円
※フラット35で表面金利1位

優良住宅ローン <フラット35 20年超>
実質金利6位
1.531%
表面金利1位
1.120%
団信保険料
融資残高×年0.358%
借入額×0.66%
>>「35年固定」住宅ローン金利(借り換え)ランキングはこちら!
※実質金利は、借入金額3000万円、借り入れ期間35年、団信加入、元利均等返済、ボーナス払いなし、最優遇金利を適用として、実質金利を計算。固定期間終了後は変動金利を選択(現在の水準が継続と仮定)。実質金利の計算法はこちら諸費用は、事務手数料等、保証料、団体信用生命保険料(フラット35のみ対象。融資残高×0.358%を毎年支払う)とする。主要15金融機関の主な商品を対象とし、ランキングに掲載するのは各金融機関の商品の中で最も実質金利が低い商品のみとする。ホームローンドクター代表の淡河範明氏の協力で作成。※1 返済期間35年の場合

※前月の金利動向
【12月の金利動向】35年固定など、長期固定金利の上昇基調が鮮明に、はこちら>>
※翌月の金利動向
【2月の金利動向】金利競争の主戦場は変動金利から10年固定へ、はこちら>>

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