1月10日、世界の主要自動車メーカーは、米国市場で消費者の志向の変化に対応してスポーツタイプ多目的車(SUV)をより多く投入するため、生産・投資の戦略練り直しを進めている。写真は9日、デトロイトで開催された北米自動車ショーで公開された日産の新型SUV「ローグスポーツ」(2017年 ロイター/Rebecca Cook)

[デトロイト 10日 ロイター] - 世界の主要自動車メーカーは、米国市場で消費者の志向の変化に対応してスポーツタイプ多目的車(SUV)をより多く投入するため、生産・投資の戦略練り直しを進めている。

 北米国際自動車ショーに集結したメーカー各社の幹部が明らかにした。

 トヨタ自動車、ゼネラル・モーターズ(GM)、フォルクスワーゲン(VW)などはいずれも、生産計画にSUVの増産を盛り込みつつある。背景には、2015年に56%、16年に60%弱だった米国の普通自動車販売に占めるSUVとピックアップトラックの割合が近く3分の2にまで上昇してもおかしくないという複数の予測が出ていることがある。

 米国最大の自動車販売チェーン、オートネーションのマイク・ジャクソン最高経営責任者(CEO)は、これは相当大きな流れだと述べた。

 メーカーによっては、数年前に立ち上げたばかりの小型車専用の生産設備を削減し、新たな車種設計や即座に乗用車をSUVに転換できるような組み立て工場の確保に軸足を置かなければならなくなってきた。

 例えばVW傘下のアウディの幹部の話では、同社は小型SUV「Q2」とセダン「A3」を同じ組み立てラインで製造している。

 日産自動車は9日、「ローグ・スポーツ」の投入を発表。これは欧州やアジアで数年前から販売してきたクロスオーバーSUV「キャシュカイ」の米国版だ。米国日産の生産戦略バイスプレジデント、マイケル・バンス氏は「乗用車からクロスオーバー車への移行がとうとうこの車を米国に投入する当社の決断へとつながった」と語った。

 日産はローグ・スポーツともう少し大型の「ローグ」を販売することで、これまで小型車しか提供してこなかった米国の消費者に対して品ぞろえを拡大できる。