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NY市場サマリー(12日)

2017年1月13日

[13日 ロイター] - <為替> ドルが下落した。トランプ次期米大統領の11日の記者会見を受けたドル売りの流れが続き、対円で一時113円台をつけた。

トランプ氏の会見内容はロシアによるサイバー攻撃やロシアがトランプ氏にとって不利な情報を入手したとされるうわさが中心で、財政出動や米企業の海外利益還流促進への言及はなかった。

みずほ銀行(ニューヨーク)の通貨ストラテジスト、シレーン・ハラーリ氏は、トランプ氏の記者会見には税制改革や財政刺激策に関する情報がまったく含まれていなかったと指摘。「この点がやや失望を誘った」と述べた。

ドル/円<JPY=>は一時113.76円と5週間ぶりの安値に下落。ユーロ/ドル<EUR=>は1.0684ドルと5週間ぶりの高値をつけ、ポンド/ドル<GBP=D4>は1.2317ドルと6日ぶりの水準に上昇した。

ドル指数<.DXY>は100.720と5週間ぶりの安値をつけた後、ニューヨーク時間の午後には下げ渋り、終盤は0.4%安の101.370で取引された。

<債券> 30年債価格が一時1ポイント値上がりしたものの、その後行われた30年債入札がさえない結果となり、値を消す展開となった。

トランプ次期米大統領をめぐっては同氏が打ち出す支出・投資促進策がインフレ高進や連邦債務の拡大につながるのではないかとの見方が根強い一方、トランプ氏が前日の記者会見で減税や社会産業基盤(インフラ)投資、規制緩和などについて踏み込んだ発言を控えたことで「投資家はまだ何も始まっていないことに気がついた」(オスターワイス・キャピタル・マネジメントのポートフォリオマネジャー)という。

こうした流れのなか、国債利回りはこの日、一時的に低下。市場ではトランプ氏の経済政策が詳細を欠くかぎり、利回りはさらに低下する余地もあるとみられている。ある関係者は「利回りは今でも適正水準を多少上回っている」との見方を示した。

10年債<US10YT=RR>利回りは1ベーシスポイント(bp)低下の2.356%。一時、約4カ月ぶりに強気シグナルとされる50日移動平均線割れとなった。30年債<US30YT=RR>利回りは横ばいの2.956%。一時2カ月ぶりの水準となる2.902%に低下した。

米連邦準備理事会(FRB)当局者らはこの日、さらなる追加利上げの可能性を示唆したほか、今後起こり得る減税やインフラ投資、規制緩和に伴い長期的なインフレ高進や債務問題が発生する恐れもあるとの見方を示した。ただ投資家の間では、金利上昇観測にかかわらず、もっぱら大統領選後に処分売りした債券をポートフォリオに再び組み入れる動きがみられるという。

<株式> 反落して引けた。昨年第4・四半期企業決算の発表をにらんだ買い手控えムードや、トランプ次期米大統領の経済政策を巡る不透明感が相場の重しとなった。

トランプ氏は11日の記者会見で減税やインフラ投資などについて具体策に言及せず、投資家の期待に水が差された。

チャールズ・シュワブのチーフ・グローバル投資ストラテジスト、ジェフリー・クライントップ氏は、こうした問題に加えて決算発表前の自社株買い禁止期間に入っているため、個人投資家が株式から債券に資金を移していると説明。債券ファンドに大統領選以降で最大規模の資金が流入したという米国投資信託協会の最新データを紹介した。ただ、企業決算が予想を上回れば株安局面は一時的になる可能性があるとみている。

コモンウェルス・ファイナンシャルのブラッド・マクミラン最高投資責任者は、株価がなお大統領選後の最高値近辺の水準を維持しているのは、市場参加者が引き続き先行きを楽観視していることを意味しており、明るい材料だと指摘した。

セクター別では金融<.SPSY>が0.7%安とさえない展開。JPモルガン・チェース<JPM.N>が約1%下落し、S&P総合500種を押し下げた主な銘柄の1つになった。

ヘルスケア<.SPXHC>は0.07%高と小幅反発。複数の証券会社が投資判断を引き上げたメルク<MRK.N>が0.9%、肺がん治療薬の特許訴訟でテバ・ファーマシューティカルズ<TEVA.TA>に勝利したイーライ・リリー<LLY.N>が2.5%上昇した。

<金先物> ドル安・ユーロ高基調などを追い風に買いが膨らみ、4営業日続伸した。2月物の清算値は前日比3.20ドル(0.27%)高の1オンス=1199.80ドルと、中心限月の清算値ベースでは2016年11月22日(1211.20ドル)以来約7週間ぶりの高値となった。

<米原油先物> 主要石油輸出国が協調減産を履行しているとの報や、ドル安・ユーロ高基調などを背景に買い進められ、続伸した。米国産標準油種WTIの中心限月2月物の清算値は前日比 0.76ドル(1.45%)高の1バレル=53.01ドルとなった。3月物の清算値は 0.78ドル高の53.84ドル。

ロイター通信によると、サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相はこの日、同国は約2年ぶりの低水準まで減産していると述べた上で、2017年の世界の需要は日量100万バレルをはるかに上回るペースで拡大するとの見通しを示した。また、イラクやクウェートなど石油輸出国機構(OPEC)の一部加盟国のほか、ロシアも減産合意を履行しているとの報が流れたことから、需給引き締まり観測が広がって相場は未明からほぼ一本調子で上昇。さらに、外国為替市場でドル安・ユーロ高基調が続いたことで割安感も生じ、午前中ごろには一時53.50ドルを付けた。

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