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米銀決算は概ね好調、2017年に明るい見通し

2017年1月16日

[ニューヨーク 13日 ロイター] - 米銀大手が13日に発表した第4・四半期決算は概ね好調で、経営トップは2017年について明るい見通しを示した。

四半期決算はJPモルガン・チェース<JPM.N>、バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)<BAC.N>がともに予想を上回る増益で、トレーディング収入の増加や金利上昇、融資の伸び、コスト削減などが奏功して好調な結果となった。

一方、ウェルズ・ファーゴ(Wファーゴ)<WFC.N>は不適切な営業慣行の影響や会計に関連した損失など同行特有の要因が響いて減益となった。

PNCフィナンシャル・サービシズ・グループ<PNC.N>の決算は予想を上回る内容で、ライリー最高財務責任者(CFO)は今年の見通しについて、収入の伸びが費用増加のペースを上回るとの見方を示した。

13日の米株式市場で4行の株価はいずれも上昇して引けた。

報道陣やアナリストとの電話会議で、経営陣は金利から融資の伸び、規制、次期米政権まで幅広いテーマについて楽観的な見方を示した。

<先行きを楽観視>

バンカメのモイニハン最高経営責任者(CEO)は「将来を非常に楽観視している。成長を喚起する可能性がある新しい政策に対し明るい見通しを抱いている」と述べた。

同行のドノフリオCFOは、第1・四半期は金利上昇に伴い新たに6億ドルの純利息収入を見込んでおり、年間を通じてさらに増加するとの見通しを示した。

また、顧客の「信用度の高さ」や自動車、住宅、中小企業ローン分野の改善が利益を下支えしていると指摘した。

JPモルガンのダイモンCEOはやや慎重ながらも、トランプ次期大統領が経験豊富な人材を政権入りさせることに安心感を抱いていると述べた。

世界経済が正しい方向に向かっていることを示唆する幾つかの経済動向にも言及し、「景気は若干良くなっている。金利(上昇)は有益となり、将来的には恐らく政治や法律、規制面でも環境が改善する」との見解を示した。

JPモルガンは2017年の融資伸び率の見通しを10─15%に据え置いた。ただレイクCFOは、予想レンジの下限に近くなる可能性があると指摘した。

Wファーゴは同行特有の問題に直面しているものの、シュルーズベリーCFOは融資の伸びや良好な信用の質、金利上昇などを挙げ、「基本的な業績は堅調だ」と述べた。

トランプ次期政権下での規制緩和や金利上昇、減税などが銀行に恩恵をもたらすとの思惑から、銀行株は11月の大統領選以降25%近く上昇してきた。

決算発表時にはほぼすべての銀行の幹部がこうした市場の期待に言及したが、慎重な姿勢も見られた。

JPモルガンのダイモンCEOは、新政権が法人税改革のような複雑な問題の具体策を決定するまでに1年掛かる可能性があるとしたほか、競争が激化すれば銀行は税制改革による恩恵を他社との競争で使い果たすだけかもしれないと述べた。

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